「芸術の秋」は日本の秋、外国人には通じない

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秋は、一年で最も日本人がクリエイティブになる季節。

春は、年度初めであわただしく・・・
夏は、暑さで体力を消耗し、その日を過ごすのが精いっぱい・・・
冬は冬眠モードで引きこもり・・・

秋の爽やかな気候と美しい紅葉と豊かな実りは日本人の心身を活発にしてくれます。

音楽が好き!
バレエが好き!
絵画展にも行く!

私Inaにとって、秋といえば芸術の秋。

ところで、なぜ「芸術の秋」と言うのか、ご存知ですか?


この記事を書いた人
Ina / 伊奈葉子

ピアノと音楽、自然とお茶時間をこよなく愛する好奇心旺盛な永遠の”お子ちゃま”Inaこと伊奈葉子です。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪


「芸術の秋」は 「美術の秋」から始まった

「芸術の秋」のはじまりは「美術の秋」と言われています。

1918年に雑誌「新潮」で「美術の秋」ということばが使われ、その後、俳句の季語にも採用されました。

日本で有名な二科展、日展、院展などの美術公募展はすべて秋に開催されています。

「芸術の秋」は外国人には通じない

芸術の秋というと、いかにもヨーロッパの貴族的なイメージがありますが・・・

まさかの日本発!
日本だけの特殊事情なのです。

外国人には通じないので気をつけましょう。

ちなみに、「芸術の秋」を英語で説明するとこんな感じです。

In Japan, we say Fall is the best season for arts and entertainment.
This is probably because it’s the time of year when art galleries and exhibits are organized.

 芸術の秋の「音楽界事情」

「美術の秋」からはじまった「芸術の秋」ですが、音楽界も秋は盛況。

来日アーティストの公演が目白押し、特に巨匠たちは秋の来日が多いです。

秋に来日アーティストが集中する理由

なぜ、秋に来日アーティストが集中するのか?

理由はふたつあります。

その1:高温多湿の日本の夏は演奏条件がよくない。
その2:欧米の夏はバカンスか音楽祭

解説しましょう。

高温多湿の日本の夏は演奏条件がよくない。

ピアノや弦楽器のような木でできた楽器は湿気が多いと響きがよくありません。

日本の夏の高温多湿は、楽器にとって決してよい環境ではないのです。

ヨーロッパのピアノメーカーの楽器がアジアに輸出される時には「トロピカル仕様」と言って、湿度対策がほどこされるくらいです。

若い駆け出しの演奏家に「夏は嫌だ!」というわがままは許されませんが、巨匠たちは夏の日本を嫌がります。

欧米の夏はバカンスか音楽祭

働き蜂と言われる勤勉な日本人と違い、欧米人の夏はバカンスです。

夏に働くなんてもってのほか!

もうひとつ、ザルツブルク音楽祭をはじめ伝統ある有名な音楽祭が欧米各地で開催されるので、日本に来るのは不可能という事情もあります。

ちなみに日本でも草津音楽祭というのがありますよ。。。

真夏のコンサートホールは音楽界の甲子園

じゃあ夏場のコンサートホールはガラ空きなのかと思いきや、そんなことはありません。なぜかというとコンクールシーズンだからです。

6~9月の高温多湿でアーティストが嫌がる時期に、若者たちはホールでコンクールにいそしみます。

ピアノの甲子園、ヴァイオリンの甲子園状態・・・

これが良いかどうかという話は別の機会に譲りましょう。

まとめ

「芸術の秋」は、1918年に雑誌「新潮」で「美術の秋」ということばが使われたことに端を発します。その後、俳句の季語にも採用されました。

「芸術の秋」は日本でしか通じません。

音楽界が秋ににぎわうのは、日本の夏が高温多湿なことと、欧米人の夏がバカンスか音楽祭なことにも理由があります。

芸術は生きることそのもの。

岡本太郎のことばで締めましょう。

芸術は爆発だ!

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Ina / 伊奈葉子
ピアノと音楽、自然とお茶時間をこよなく愛する好奇心旺盛な永遠の”お子ちゃま”Inaこと伊奈葉子です。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪