本能をくすぐられれば人は集まる|ラ・フォル・ジュルネが盛況な7つの理由

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クラシック音楽のお祭りとして、すっかりゴールデンウイークの恒例になったラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017

なぜか出掛けてしまうのですね、そして、楽しんでしまうのです。

今年も出掛けて会場である国際フォーラムに入り浸っていました・・・それも2日間。

とかく敷居が高いと言われるクラシック音楽業界で、異例の人気を誇るラ・フォル・ジュルネ。

その魅力はどこにあるのか、

ラ・フォル・ジュルネレポートです。

音楽イベントとしてのレポートはこちらです。

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この記事を書いた人
Ina / 伊奈葉子

ピアノと音楽、自然とお茶時間をこよなく愛するInaこと伊奈葉子です。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪


たった1分でわかる!「ラ・フォル・ジュルネとは?」

ところで、ラ・フォル・ジュルネってご存知ですか?

こんなポスターを見かけたことはあるけれど、実は何?

そんなあなたのためにたった1分でわかる解説です。

ラ・フォル・ジュルネはいつ、どこで始まったの?

ラ・フォル・ジュルネは、1995年にフランス西部の港町ナントで誕生したクラシックの音楽祭です。

ラ・フォル・ジュルネの特徴は?

世界中に色んな音楽祭がある中で、ラ・フォル・ジュルネが特徴的なのはこんな点です。

  • 期間中、朝9時から夜11時まで会場内のホールすべてでコンサートが繰り広げられる。
  • 約45分という短時間のコンサートが中心。(通常は休憩入れて2時間)
  • リーズナブルな料金設定。ナントでは5~22ユーロ(約600~3000円)
  • 概ね3歳以上OK!、0歳OK!のコンサートもある。(通常6歳以上)
  • 毎年、作曲家やテーマ・ジャンルが設定される。(2017年は踊りの祭典)
  • 広く一般に扉を開きながらも、超ハイレベル!世界中から、本当に、文字通り一流の演奏家が集まる。

要するに広く一般にやさしく、クラシック初心者に扉を開きながらも、ハイレベル・ハイクオリティを実現した音楽祭となっています。

ラ・フォル・ジュルネのコンセプト

そんなラ・フォル・ジュルネは、創設者にして芸術監督でもあるルネ・マルタン氏のこんな想いから始まりました。

一流の演奏を低料金で提供することによって、明日のクラシック音楽を支える新しい聴衆を開拓したい

実は、この言葉の背景には、ウイーンやベルリンをはじめヨーロッパの若者のクラシック離れ、聴衆の高齢化という深刻な問題があります。

東京は、実は、世界のアーティストにとってこれ以上ない美味しい市場なのです。

ラ・フォル・ジュルネの名前の由来

ところで、この「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」という名前ですが、モーツアルトのオペラ「フィガロの結婚」になったフランスの劇作家ボーマルシェの戯曲に由来しています。

「フィガロの結婚」の正式名称は、

『狂おしき一日、あるいはフィガロの結婚』
(La Folle journée, ou le Mariage de Figaro)

ルネ・マルタン氏は、1784年に発表された「フィガロの結婚」が当時革命的な作品であったことから、従来のクラシック・コンサートに対する人々の価値観を転換することを目標とするこの音楽祭の名に採用したのです。

以上、ラ・フォル・ジュルネとは(公式サイト)参照

ラ・フォル・ジュルネは、1995年にフランス北西部の港町ナントで誕生したクラシック音楽祭。ヨーロッパの数ある音楽祭の中で最もエキサイティングな展開を見せています。

日本各地に広がるラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン

さて、フランスで始まったラ・フォル・ジュルネが日本にやってきたのは、2005年。

有楽町の東京国際フォーラムをメイン会場として始まりました。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンとしてGW恒例になったこの音楽祭は、東京のみならず、金沢(2008年より)、新潟(2010年~)、滋賀県大津(2010年~)など、各地に広がっています。

2017年は42万人超え!ラ・フォル・ジュルネの人気ぶり

広く一般にクラシックの扉を開いたラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンは、毎年多くの人でにぎわいます。

主催者発表では、初開催の2005年は32万人が来場。周辺で行われた関連イベントを含めると2007年には約106万人、2010年には80万7900人もの観客を動員しているとの事。
(Wikipedia参照)

周辺で行われた関連イベントとは、丸の内の商業施設や帝国ホテルなどでの無料コンサートです。

2017年は、約42万2000人が国際フォーラムに集まったようです(主催者発表)

とかく”敷居が高い”と言われるクラシック音楽。
多くの音楽家が集客に苦労している中で、この観客動員はまさに革命的!

ラ・フォル・ジュルネが楽しい7つの理由

何だかんだと毎年のように出掛けてしまうラ・フォル・ジュルネ。
なぜ出掛けてしまうかというと、ひと言!

楽しい~♪

なぜ楽しいのか?
ラ・フォル・ジュルネには、こんな楽しみがあるのです。

  1. ”次はどこに行こう?”-あちこち歩き回る楽しみ
  2. お腹が減っては音楽は聴けぬ-食べる楽しみ
  3. 新緑の中庭がとにかく心地よい国際フォーラム-季節と場所は大事
  4. 大人も子供も、赤ちゃんもおばあちゃんも一緒だから楽しい-仲良きことは美しきこと
  5. クラシック音楽が好きな人はいい人ばかり-マナーの悪い人がいない
  6. 音楽が流れれば心躍る-クラシック音楽は素晴らしい!
  7. 一流の演奏から伝わるオーラは理屈を超えて心揺さぶる-ルネ・マルタンのこだわり

これらの楽しみは、いわば人間の本能をくすぐる楽しみであり、お祭りの楽しみ!

ここに老若男女が集まる秘密があります。

”次はどこに行こう?”-あちこち歩き回る楽しみ

ラ・フォル・ジュルネのメイン会場は東京国際フォーラム。ここの5つのホールと会議棟の2部屋、そして、中庭の野外ステージ、オープンスペースのあちこちで演奏が繰り広げられます。

それらをタイムスケジュールを見ながら移動するのがまた楽しいのです。

たとえば、文化祭や学園祭を思い出してください。

パンフレットを見ながら、次にどこに行くか考えるのも楽しいし、そこへ向かうのが楽しいでしょう。

そもそも人間には探索本能があります。
広い会場をお目当てを求めて歩き回るのはそんな人間の本能をくすぐってくれます。

ラ・フォル・ジュルネには、探索本能を満たしてくれる楽しみがあります。

お腹が減っては音楽は聴けぬ-食べる楽しみ

何をしていても、お腹は空きます。

音楽を聴くって、意外にエネルギー要るんですよね。
真剣に聴いたらペコペコになります。

国際フォーラムはレストラン・カフェも充実していますが、何より楽しいのが屋台です。

タイカレー、ケバブ、ホットドッグに富士宮焼きそば、タコライスや、どんぶりもの・・・
そして、ちょっとリッチに帝国ホテルの屋台も出ます。

大人気なのが、帝国ホテルのソフトクリーム!

何となく国際フォーラムに来て、音楽が流れている中、風に吹かれてソフトクリームを食べた・・・ひょっとしたら、それで満足という方もいらっしゃるのではないかという雰囲気なのがラ・フォル・ジュルネです。

要するに、人間の最も根源的な本能である食にまつわる楽しみもあります。

新緑の中庭がとにかく心地よい国際フォーラム-季節と場所は大事

屋台で買ったフードをどこで食べるの?

それが、この中庭です。

外で食べるランチって最高じゃないですか!

新緑香り、木漏れ日揺れる中、沢山のテーブルが並んで、
ファミリーも、カップルも、おひとりさまも・・・
思い思いに胃袋を満たす。

気持ちよく胃袋が満たされれば、心も満たされる・・・

もうそれだけで幸せです。

大人も子供も、赤ちゃんもおばあちゃんも一緒だから楽しい-仲良きことは美しきこと

ラ・フォル・ジュルネの有料公演は、概ね3歳以上から入場可能で、一部0歳OK!なコンサートもあります。

だから、国際フォーラムには、家族連れはもちろん、親子三世代のグループも沢山いらっしゃいます。

大人も子供、赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで・・・

仲良き事は美しき事。
人間は社会的動物。

そんな穏やかな幸せがラ・フォル・ジュルネにはあります。

クラシック音楽が好きな人はいい人ばかり-マナーの悪い人がいない

色んな人が集まる場では、残念ながら時にマナーの問題や、トラブルも発生しがち。

しかし、ラ・フォル・ジュルネでは驚くほどそういった想いをすることがありません。

なぜか?

やはり、クラシック音楽が好きな人は基本的にいい人なのです。

だから、ラ・フォル・ジュルネ期間中の国際フォーラムに流れる空気は本当に穏やかですよ。

音楽が流れれば心躍る-クラシック音楽は素晴らしい!

ホールでなくても、野外ステージやオープンスペースで何かしらの演奏が流れているのもラ・フォル・ジュルネの特徴。

これがまたいいのです。

やっぱり、クラシック音楽って素晴らしいですよ♪

音楽が流れてくれば心躍るのです。

一流の演奏から伝わるオーラは理屈を超えて心揺さぶる-ルネ・マルタンのこだわり

さて、広く一般に扉を開いたクラシック音楽イベント”ラ・フォル・ジュルネ”

盛況の一番の理由は、ルネ・マルタンのこだわりでもある

超一流の演奏

にあります。

やっぱりね、いい演奏って理屈ではないのです。
いいものは、ちゃんと伝わるのです。

ラ・フォル・ジュルネで演奏される曲は、必ずしも有名な曲ばかりではありません。

アダムスとかコープランドとか、名前は知っていますがライブで聴いたのは初めてでした。

日常的にクラシックと身近な私ですが、名前だけは知っている作曲家や、見たことも聴いたこともないマイナーな作品も演奏されます。

それでも、チケットはほぼ完売し、今日初めてクラシックの演奏会を聴いた!みたいな人も楽しんでしまうのです。

それは、やはり、音楽の素晴らしさもさることながら、一流の演奏から伝わるオーラは、知っているとか知らないとかいうレベルを超えて伝わるものなのです。

敷居は下げても、レベルとクオリティは下げない!

それが、ラ・フォル・ジュルネの一番の魅力です。

まとめ

1995年にフランスのナントで始まったラ・フォル・ジュルネは、2005年に日本に上陸して以来、GWの恒例イベントとしてすっかり定着し、集客が難しいとされるクラシック音楽のイベントとしては異例の盛況を続けています。

その秘密は、7つの人間の本能をくすぐる理由にあります。

  1. ”次はどこに行こう?”-あちこち歩き回る楽しみ
  2. お腹が減っては音楽は聴けぬ-食べる楽しみ
  3. 新緑の中庭がとにかく心地よい国際フォーラム-季節と場所は大事
  4. 大人も子供も、赤ちゃんもおばあちゃんも一緒だから楽しい-仲良きことは美しきこと
  5. クラシック音楽が好きな人はいい人ばかり-マナーの悪い人がいない
  6. 音楽が流れれば心躍る-クラシック音楽は素晴らしい!
  7. 一流の演奏から伝わるオーラは理屈を超えて心揺さぶる-ルネ・マルタンのこだわり

このラ・フォル・ジュルネ成功の秘密は、クラシック音楽だけでなくあらゆる芸術やクリエイトに活かせると思いませんか?

〇〇だから売れない、人が集まらないと言っている方は、GWのラ・フォル・ジュルネに足を運んでみてください。

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2017「ラ・ダンス 舞曲の祭典」 2017年5月4日(木・祝)~5月6日(土) 東京国際フォーラムほか

そして、あなたの愛する大切なもので世界がもっと美しくなりますように。

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