クリスマスソングに飽きた人のためのクリスマスの音楽

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街にクリスマスソングがあふれる季節・・・

12月初旬には、「クリスマスが近いんだな~・・・」とテンション上がるBGMも、いざクリスマス本番の頃にはいささか食傷気味。。。

そこで、街で流れないけれど、実は本物のクリスマスの音楽をご紹介します。


この記事を書いた人
伊奈葉子 / Yoko Ina Piano Teacher

心と頭と身体をチューニングすればピアノはもっと自由に弾けます。演奏向上と故障予防に1日15分のウォーミングアップ。悩めるピアノ弾きを笑顔にするレッスンをしています。詳しいプロフィールはこちら


忘れてはいけないのはクリスマス=イエス・キリストの生誕祭りということ

日本では忘れがちですが、クリスマスはイエス・キリストの誕生をお祝いするキリスト教にとって大切な日です。

ということでクリスマスといえば、まず教会の音楽。

2曲ご紹介します。

J.S.バッハ『クリスマス・オラトリオ』

教会といえば、大バッハことヨハン・セバスチャン・バッハ。

12/25から新年にかけて教会で演奏するためにJ.S.バッハが書いたのがクリスマス・オラトリオです。

オラトリオとは、合唱を主として独唱と管弦楽による曲のことを言います。合唱と独唱と管弦楽というとオペラもそうですが、オラトリオはオペラのような舞台装置や衣装、動作はありません。

バッハのクリスマス・オラトリオは全6部、計64曲から成り、1部ずつ12/25、26、27と1/1、そして、新年最初の日曜日と1/6に演奏されます。

祝祭的な音楽でクリスマスと新年をお迎えください。。。

モーツァルト『アヴェ・ヴェルム・コルプス』

「アヴェ・ヴェルム・コルプス」はキリスト教の讃美歌です。

絵画の「受胎告知」が沢山あるように、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」も多くの作曲家による作品があります。

歌詞をWikiから引用します。
~♪~

Ave verum corpus natum de Maria Virgine.
Vere passum immolatum in cruce pro homine:
cujus latus perforatum fluxit aqua et sanguine.
Esto nobis praegustatum mortis in examine.
O Iesu dulcis,
O Iesu pie,
O Iesu Fili Mariae. Amen.

めでたし、乙女マリアより生まれ給いしまことのお体よ。
人々のため犠牲となりて十字架上でまことの苦しみを受け、
貫かれたその脇腹から血と水を流し給いし方よ。
我らの臨終の試練をあらかじめ知らせ給え。
優しきイエスよ。
慈悲深きイエスよ。
マリアの子イエスよ。アーメン。

~♪~

数ある『アヴェ・ヴェルム・コルプス』の中でも、モーツァルトの『アヴェ・ヴェルム・コルプス』は空から聴こえてくるように美しいです。

リスト『クリスマス・ツリー』

フランツ・リストがクリスマスの音楽を描いたことは意外に知られていません。

40代半ばのリストは孫娘ダニエラ・フォン・ビューローのために12曲からなるピアノ曲「クリスマス・ツリー」を描きました。クリスマス・キャロルの編曲も含まれた親しみやすい作品で、リストの他の作品に比べればそれほど超絶技巧は必要ありません。

  1. 古いクリスマスの歌
  2. おお聖なる夜
  3. 飼葉桶のそばの羊飼たち
  4. 誠実な人々よ来たれ(東方三博士の行進)
  5. スケルツォーソ(クリスマス・ツリーに点火するとき)
  6. カリヨン
  7. 子守歌
  8. 古いプロヴァンスのクリスマスの歌
  9. 夕べの鐘
  10. 昔々
  11. ハンガリー風
  12. ポーランド風

楽譜を見ながら聴きたい方はこちらをどうぞ。。。

チャイコフスキー『四季』より「12月 クリスマス」

チャイコフスキー『四季』は12曲からなるピアノ曲で、一年12月にそれぞれロシアの自然を表した詩と音楽です。

12月が「クリスマス」はクリスマスを待つ喜びにあふれた音楽です。

「四季」全曲のタイトルをご紹介します。

  • 1月 炉端にて
  • 2月 謝肉祭
  • 3月 ひばりの歌
  • 4月 松雪草(雪割草)
  • 5月 白夜(五月の夜)
  • 6月 舟歌
  • 7月 刈り入れの歌(草刈り人の歌)
  • 8月 収穫の歌(取り入れ)
  • 9月 狩りの歌(狩)
  • 10月 秋の歌
  • 11月 トロイカ
  • 12月 クリスマス週(=聖誕祭から主顕節までの期間)

全曲はこちらからどうぞ。

クリスマスを祝うなら知っておこう

クリスチャンでなくても、クリスマスをお祭りとして楽しむのはいいと思うのですが、せっかくなら知っておきましょう。

キリスト教とは何かというと、実はたった2つに集約されます。

そのうちのひとつがこれ。

隣人を自分のように愛しなさい(マルコによる福音書12:31)

隣人とは、「今、自分の隣にいる人」、すなわち、身近な人・・・

家族かもしれないし、友人かもしれないし、先生だったり、先輩だったり、生徒だったり、後輩だったり、あるいは、たまたま電車の中で隣り合わせた人かもしれません。

ともかく、今、接する人を自分と同じように愛しなさいということ、「自分がして欲しいことを相手にもする」と言われる所以です。

人をないがしろにして自分を優先するのは言わずもがなですが、肝心なのは、自分を犠牲にして人の為に尽くすわけではないのです。

頑張っているのに報われないという思っている人は、往々にして、「私はこんなに自分のことを後回しにして家族のため、人のため、仕事のためやっているのに・・・」という不満があります。

だから上手くいかない・・・

なぜなら、自分をないがしろにしていると、それが人にも伝わります。

自分を犠牲にしている人からは、自分のことを後回しにしろという無言のプレッシャーを感じるもの・・・

プレッシャーをかけられて心地よいわけはないので、離れたくなります。

ゆえに、自分を大切にしなければなりません。

たとえば、自分のために丁寧にお茶を淹れるとか、訪問客がなくても部屋にお花を飾るとかね。。。

「神は細部に宿る」ですから、小さなことが大切なのです。

『隣人を自分のように愛しなさい』は、クリスチャンでなくてもわかりやすく、実践できて、効果的なので知っておきたいです。

ちなみにもうひとつは、

心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。(マルコ12章29節)

こちらは、一神教から最も遠い「八百万の神々の国」に生きる日本人にはわかりにくいです。

ともかく・・・

Merry Christmas!

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