4月の音楽カレンダー(1)ラフマニノフ、カラヤン、アンデルシェフスキetc

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Inaの音楽カレンダーでは音楽家たちと作品を、誕生日・命日などに合わせて、ピアノ・弦楽器・管弦楽・・・の優先順位で紹介しています。

あなたの誕生日にゆかりの音楽家は誰でしょう?
記念日にゆかりの音楽家は?

嬉しい時に聴く音楽は喜びをさらに大きくしてくれて、
凹んだ時に聴く音楽は慰めをもたらしてくれます。

音楽のある毎日で心穏やかに、そして豊かにお過ごしください。

Inaの音楽カレンダーは、Inaのほぼ日クラシックTwitterでも毎日ご紹介しています。

Inaの音楽カレンダー4月


この記事を書いた人
Ina / 伊奈葉子

ピアノと音楽、自然とお茶時間をこよなく愛するInaこと伊奈葉子です。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪


 4/1はラフマニノフとクライネフの誕生日

4月1日はセルゲイ・ラフマニノフ(Sergei Vasil’evich Rachmaninov)の誕生日。

1873年、裕福な貴族の家に生まれたラフマニノフですが、父親の破産によって別れて暮らすことになったり、尊敬するチャイコフスキーが亡くなったり・・・凹む材料には事欠かなかったようです。

ラフマニノフは2m弱という超長身で、手も〈ド〉からオクターブ上の〈ソ〉まで12度が届いたと言われます。

自分がピアニストとして恵まれた身体条件ので、何でも弾けてしまった、だから自分が描く作品も難しいのですよね。

弾くのも聴くのも、私にとって辛いラフマニノフです。

ラフマニノフといえば、「のだめカンタービレ」でも有名になったピアノ協奏曲第2番が人気ですが、実は3番が深いのです。

ラフマニノフと同じ誕生日に生まれたピアニストがいます。

名教師として知られたウラジミール・クライネフですが、その名前はわからなくても、フィギュアスケートの浅田真央選手のバンクーバー五輪当時にコーチだったタラソワ女史の旦那さんと言ったら「へぇ〜」でしょう。

そのクライネフの愛弟子・アレクサンダー・ロマノフスキーの2011年チャイコフスキー国際音楽コンクールピアノ部門ファイナルでの演奏で、ピアノ協奏曲第3番です。

4/2はシモン・バレルの命日

演奏家や俳優やダンサーの中には、舞台の上で逝ってしまうなら本望という方、多いでしょう。

本当にステージ上で昇天してしまったのが、ピアニストのシモン・バレル(Simon Barere)です。

ウクライナ出身ユダヤ人、40歳くらいの時にアメリカに落ち着き、54歳の1951年4月2日、カーネギーホールでユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団とグリーグの《ピアノ協奏曲》を演奏中に、脳梗塞を起こしてそのまま・・・(以上Wikipediaより)

演奏中に昇天するなんて、(聴衆はびっくりだけど)演奏家冥利に尽きるよねと、演奏を聴いてみたら、これが驚きの速さ!

速い!速い!速い!

バラキレフ『イスラメイ』が始まった時、早送りかと思いました。

全体では8分ほど、時間だけならもっと短い演奏がいくらでもありますが、それは途中歌うところがたっぷりしているからで、それが終わるとまた目にも留まらぬ速さで駆け抜けます。

シモン・バレルの演奏でバラキレフ『イスラメイ』

4/3はリリー・クラウスの誕生日

4月3日は、ユダヤ系でハンガリー・ブダペスト出身のピアニスト リリー・クラウス(Lili Kraus)の誕生日

1903年生まれのリリー・クラウスは、17歳でブダペスト音楽院に進み、コダーイ・ゾルターン、バルトーク・ベーラに師事。

1930年代にはウィーン音楽院にてアルトゥル・シュナーベルのもとで古典派音楽を学び、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトが得意と言われます。

・・・が、私はバルトークに惹かれました。そりゃ、そうですよね。直接習っているのですから・・・

細胞ひとつひとつが躍り出しそうなバルトーク『ルーマニア民族舞曲』をどうぞ。

4/4はアンデルシェフキの誕生日

4月4日はピョートル・アンデルシェフスキ(Piotr Anderszewski )の誕生日です。

1969年ワルシャワ生まれのアンデルシェフスキはワルシャワ音楽院で学ぶも、どうもなじめなかったようで、リヨン音楽院、ストラスブール音楽院、南カリフォルニア大学とあちこちで勉強しています。

彼が有名になったのは、1990年のリーズ国際コンクール。

予選で演奏したベートーヴェン『ディアベリ変奏曲』が素晴らしかったのに、ヴェーベルン《ピアノのための変奏曲》で自分の演奏に納得がいかないからと本選を棄権してしまいます。

・・・で、結局コンクール歴がないまま世界を駆け巡ることになります。

バッハの素晴らしさで知られていますが、実はシューマンもそれを凌ぎます。『フモレスケ』を聴きましょう。

4/5はカラヤンの誕生日

4月5日はヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)の誕生日。

1908年、モーツァルトゆかりのザルツブルクに生まれ、モーツァルテウム音楽院とウイーン音楽院で学んだあと、親が買い上げたオーケストラを指揮してデビュー。

1939年、31歳の時にベルリン国立歌劇場およびベルリン国立管弦楽団の指揮者の地位を得ます。

何かと話題の多いカラヤンですが、音楽に対しては徹底的に厳しく、ベルリンフィルの黄金時代を築きました。

カラヤンと言えば、サントリーホール前の「カラヤン広場」。実際にカラヤンがサントリーホールの設計時から関わっていたことに由来しています。

4/6はアンドレ・プレヴィンの誕生日

4月6日は、アンドレ・プレヴィン(André George Previn)の誕生日。

指揮者とピアニスト、クラシック音楽と映画音楽やジャズ、どちらかひとつの分野で名を成すのも大変ですが、あちこち自在に活躍しているのがアンドレ・プレヴィンです。

1929年生まれということになっていますが、亡命時の混乱で確かではないと、本人が語っています。

ユダヤ系ロシア人としてベルリンの音楽一家に生まれたので、出生時の名前はドイツ名でアンドレアス・ルートヴィヒ・プリヴィン(Andreas Ludwig Priwin)です。

ナチス政権を逃れてフランスに移住した時に、「アンドレ」というフランス風の名乗りに変えた経緯があり、その後、9歳頃にアメリカに一家で移住します。

指揮の勉強のかたわら、10代からジャズに興味をしめし、後にはハリウッド映画の音楽制作にも携わります。

多才で多芸、かなり魅力的で手も早いのか、少なくとも4度結婚しています。

ガーシュインのラプソディー・イン・ブルー、プレヴィンならではの演奏です。

4/7はアンスネスの誕生日

4月7日はピアニスト レイフ・オフェ・アンスネス(Leif Ove Andsnes)の誕生日。

1970年、ノルウェー生まれのアンスネスは17歳でソロデビューし、フランクフルト・ヒンデミット・コンクールでは優勝。

演奏家としては恵まれたスタートで着々とキャリアを重ねています。

レパートリーは広く、モーツァルト、ベートーヴェンからショパン、シューマン、リスト、ドビュッシー、ラフマニノフ、プロコフィエフなどかなり何でもOK!な雰囲気ですが、やはりグリーグには特別なものを感じます。

こういう空気感は”遺伝子”ですね。

ということで、グリーグ ピアノ協奏曲。
指揮はレナード・スラトキンです。

4/8はタルティーニの誕生日

4月8日は、イタリアバロックのヴァイオリニスト・音楽家ジョゼッペ・タルティーニ(Giuseppe Tartini)の誕生日。

1692年4月8日現スロヴェニア出身のタルティーニといえば、「悪魔のトリル」。

夢の中に悪魔が現れてヴァイオリンを弾き、そのあまりに美しい曲を目が覚めてから書き取ったという伝説があるヴァイオリンにとっては有名な曲ですが、超・超・超絶技巧なんですよね。

演奏会で嬉々として弾くのはこの人、イツァーク・パールマンくらいでしょう。

4/9はジンバリストの誕生日

4月9日は、ユダヤ系ロシア人ヴァイオリニスト エフレム・ジンバリスト(Efrem Zimbalist)の誕生日。

1899年とかなり昔の人ですが、あの江藤俊哉氏の先生ということで記憶している人は、昭和の人です。

1928年からカーチス音楽院で教鞭を取り、その後学長に就任していて、その関係もあって江藤氏もカーチス音楽院で教鞭をとっていた時期があります。

日本へも4度来日しており、この演奏はその中のひとつ。

古い音源なので音質には難がありますが、大らかさや洗練された趣味の良さ、香り高い演奏は、今日のコンクール修行では決して身につかないし、育たないですね~。。。

ビゼー=サラサーテ 『カルメン幻想曲』です。

4/10はブロンフマンの誕生日

4月10日は、ロシア系イスラエル人ピアニスト イェフィム・ブロンフマン( Yefim Naumovich Bronfman)の誕生日。

1958年に旧ソ連のタシュケントに生まれ、1973年15歳でイスラエルに移住し、現在はアメリカ国籍を得て、世界中を飛び回るピアニストです。

身体大きいし、プロコフィエフやラフマニノフが得意なのだろうな~と思ったら、案の定出てきたのがラフマニノフ3番のコンチェルト。

しかも、このYoutube音源が4年で484,000回超えというクラシックではけた違いの再生回数なので、思わずクリックしたらなるほどな演奏でした。

指揮はあのゲルギエフ、一聴の価値あります。。。

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