12月の音楽カレンダー(1)ツィメルマン、アーノンクール、フランク、メシアンetc

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クラシックの音楽家たちを紹介する音楽カレンダーです。

一年に一度しか思い出さない音楽家もいるかもしれませんが、誰かが誰かにつながっていて、クラシックの名曲が生まれました。

好きな人の誕生日は忘れないように、
12/1~10ゆかりの音楽家に想いを馳せましょう。

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毎日クラシック~♪Inaの音楽カレンダー
音楽家たちの誕生日や記念日を紹介する音楽カレンダーです。 素晴らしい作品を生み出してくれた作曲家、 感動的な演奏を聴かせてくれる...


この記事を書いた人
伊奈葉子 / Yoko Ina Piano Teacher

心と頭と身体をチューニングすればピアノはもっと自由に弾けます。演奏向上と故障予防に1日15分のウォーミングアップ。悩めるピアノ弾きを笑顔にするレッスンをしています。詳しいプロフィールはこちら


12/1はフランツ・クサヴァー・リヒターの誕生日

12/1はマンハイム楽派のフランツ・クサーヴァー・リヒター(Franz Xaver Richte)の誕生日。

1709年モラヴィア生まれ。1747年より作曲家、弦楽奏者、バス歌手としてマンハイム宮廷楽団に所属。

マンハイム楽派はプファルツ選帝侯カール4世フィリップ・テオドールの宮廷楽団を中心に活躍した音楽家集団で、モーツァルトに大きな影響を与えています。
交響曲第53番二長調「トランペット」をどうぞ。

12/2はピアニスト ディヌ・リパッティの命日

12/2は、ルーマニアのピアニスト、作曲家ディヌ・リパッティ(Dinu Lipatti)の命日。

ブカレストに生まれ、アルフレッド・コルトーの愛弟子として期待されるも、1950年に33歳で夭折しました。

亡くなる2か月前に病をおして出演したブザンソン音楽祭でのリサイタルは、『ブザンソン告別演奏会』としてCDになっています。

初めて聴いたのは18歳の時ですが、一体どこから聴こえてくるのかという怖いほどに澄んだ響きに震えたのを思い出します。

若い時には悲しい時、落ち込んだ時に聴きたい演奏でしたが、歳を重ねるにつれ、聴くのが辛くなり、想い出の一枚になっています。

12/3はアントン・ヴェーベルンの誕生日

12/3は、オーストリアの作曲家、指揮者、音楽学者アントン・ヴェーベルンの誕生日。

1880年ウィーン生まれ。シェーンベルクやベルクと並んで新ウィーン楽派の中核メンバー、20世紀前半の作曲家として最も前衛的な作風を展開した・・・というのが一般的な位置づけです。

ピアノの作品で現代でも演奏されるのは『ピアノのための変奏曲 作品27』です。

グレン・グールドの演奏で。。。

12/4はブルグミュラーの誕生日

12/4は作曲家・ピアニスト ヨハン・フリートリッヒ・フランツ・ブルクミュラー(Johann Friedrich Franz Burgmüller)の誕生日。

1806年ドイツ生まれ。父親はオルガニストで指揮者、のちにデュッセルドルフ市音楽監督でした。

日本でピアノを習う子供は必ず練習する「ブルグミュラー25の練習曲」とその次の「18の練習曲」。

ですが、それ以外にも実はなんとアダンのバレエ音楽「ジゼル」の第1幕後半の「村娘のパ・ド・ドゥ」5曲はブルグミュラーによって追加作曲されたものだとか!!
納得です。

いや~、以前から不思議だったんですよね。ここ、取って付けたようじゃないですか。

しかも妙に馴染み深い節回し。言われてみれば出だしは「狩り」に似ているし、最後のワルツは「スティリアの女」に似ています。

そうだったんですね。。。

12/5はピアニスト クリスティアン・ツィメルマンの誕生日

12/5はピアニスト クリスティアン・ツィメルマン(Krystian Zimerman)の誕生日。

1956年ポーランド生まれ。ショパンコンクールの審査委員長を務めているアンジェイ・ヤシンスキに7歳から師事し、18歳でショパンコンクール最年少優勝を果たしました。

その後の活躍はご存知の通りですが、何事においても完璧主義で、演奏会ではプログラムに合わせて自分のピアノを入念に調整し世界中のホールに運搬し持ち込んで演奏しています。

レコーディング技術や音響学についても詳しく、録音技術の進歩については激しく批判的な意見を持っていたり、政治問題にもはっきり発言したりと何かにつけ物議をかもすことも多いですが、演奏を聴けば納得するほかありません。

26歳の日本公演からショパンのピアノソナタ第2番。数年前にサントリーで聴いたのを思い出すと、ツィメルマンにもこんな頃があったんだな~と感慨深いですね。

12/6はニコラウス・アーノンクールの誕生日

12/6は指揮者、チェロ奏者、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者ニコラウス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt、または、Johannes Nicolaus Graf de la Fontaine und d’Harnoncourt-Unverzagt)の誕生日。

1929年ドイツ・ベルリンの伯爵家の長男として生まれたアーノンクールは、気品の高さが魅力的です。

古楽器の分野での功績はもちろん、50代以降はヨハン・シュトラウスにも強い関心を持ち、ワルツ集などの録音も遺しました。

2003年のウイーンフィル・ニューイヤーコンサートをどうぞ。

12/7はピエトロ・マスカーニの誕生日

12/7はオペラ作曲家で指揮者ピエトロ・マスカーニ(Pietro Mascagni)の誕生日。

1863年イタリア・ローマ生まれ。マスカーニと言えば、オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』があまりにも有名ですが、この作品は1890年にローマの楽譜出版社ソンゾーニョによる「一幕もののオペラコンクール」に応募して当選して驚異的な成功をおさめたのでした。

幸せか不幸か、この成功があまりにも凄すぎて他の作品は見向きもされなかったんですよね。

中でも「間奏曲」はとても有名で、誰でも耳にしたことのある作品です。

ジョルジュ・プレートルとの何とも美しい慈しみに満ちた演奏でどうぞ。

12/8はジャン・シベリウスの誕生日

12/8は作曲家ジャン・シベリウス(Jean Sibelius)の誕生日。

1865年フィンランド生まれ。最初はヴァイオリニストを目指したものの、のちに作曲に専念します。

ヴァイオリン協奏曲、そして交響曲第2番や交響詩『フィンランディア』は北欧の香り高く人気の作品で、弦楽器・管楽器の人には身近なシベリウスですが、ピアノ弾きにはちょっと遠い存在・・・

とは言え、ピアノの作品も小品中心ながら少なくありません。

ピアノソナタがひとつだけありまして、なかなか面白いです。

12/9はエミール・ワルトトイフェルの誕生日

12/9は作曲家エミール・ワルトトイフェル(Émile Waldteufel)の誕生日。

1837年フランス・ストラスブールで音楽一族に生まれ、兄レオンのパリ音楽院入学を期に一家でパリへ移住。エミールもパリ音楽院でピアノを学びました。

1874年10月に英国皇太子エドワード7世の臨席する行事で演奏し、ワルツ『マノロ』(Manolo)にいたく感動したエドワード7世がワルトトイフェルの曲をイギリスに盛んに紹介、ロンドンを拠点とする出版社と長期契約を結んだりでロンドンから世界へと有名になっていきました。

日本で最も有名な『スケーターズ・ワルツ』をカラヤン指揮でどうぞ。

12/10はフランク、メシアン、テミルカーノフの誕生日

12/10はセザール・フランク、オリヴィエ・メシアン、ユーリ・テミルカーノフの誕生日です。

12/10生まれの音楽家1/3:セザール・フランク

12/10はオルガニスト・作曲家セザール・フランク(César-Auguste-Jean-Guillaume-Hubert Franck)の誕生日です。

1822年ベルギー・リエージュ生まれ。フランクといえば、あのヴァイオリンソナタが代名詞ですが、交響曲ニ短調、ピアノ五重奏曲、交響的変奏曲のような彼の代表作は、60歳を過ぎた最晩年に生まれました。

幼少期から神童ぶりを発揮し、父親はリストのようにしたいと目論むも、本人に野心はなく、生涯教会オルガニストの職にとどまります。

ヴァイオリンソナタはピアノ弾きにもとても魅力的な曲ですが、ピアノ五重奏曲も負けず劣らず魅惑的。

2013年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールセミファイナルでのヴァディム・ホロデンコのピアノでピアノ五重奏曲をどうぞ。

12/10はオリヴィエ・メシアンの誕生日

12/10が誕生日の音楽家2/3は、オリヴィエ・メシアン(Olivier Messiaen)。

1908年フランス、アヴィニョン生まれの現代音楽の作曲家、オルガン奏者、ピアニスト、音楽教育者メシアンは、鳥類学者としても世界中の鳥の声を採譜した貴重な偉業を成し遂げ、神学者としても博学でした。

そんな彼から、『鳥のカタログ』、『幼子イエスに注ぐ20のまなざし』が生まれるのは必然とも言えます。

クリスマスが近いですし、『幼子イエスに注ぐ20のまなざし』より第10曲「喜びの聖霊の眼差し」を、ピエール・ロラン・エマールの目の覚めるような演奏でどうぞ。

12/10生まれの音楽家その3:ユーリ・テミルカーノフ

12/10誕生日の音楽家3/3は、指揮者ユーリ・テミルカーノフ(Yuri Khatuevich Temirkanov)です。

1938年ロシア生まれ。サンクトペテルブルク音楽院でヴァイオリンとヴィオラを学んだのち、レニングラード音楽院でオーケストラ科を修了。

1965年、27歳の時にミハイロフスキー劇場でヴェルディのオペラ椿姫でデビュー。以後キーロフ劇場(現マリインスキー劇場)の芸術監督・首席指揮者、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団(現在はサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団)の音楽監督と首席指揮者を兼務。

来日回数も多くチャイコフスキーやラフマニノフ、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチなど伝統的なロシア音楽のレパートリーを得意としているので、日本にもファンが多いです。

日本人ヴァイオリニスト庄司紗矢香さんとの共演が多いのですよね。

ということで、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲をどうぞ。

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