12月の音楽カレンダー(2)ベルリオーズ、ベートーヴェン、内田光子etc

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クラシックの音楽家たちを紹介する音楽カレンダーです。

一年に一度しか思い出さない音楽家もいるかもしれませんが、誰かが誰かにつながっていて、クラシックの名曲が生まれました。

好きな人の誕生日は忘れないように、
12/11~20ゆかりの音楽家に想いを馳せましょう。

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毎日クラシック~♪Inaの音楽カレンダー
音楽家たちの誕生日や記念日を紹介する音楽カレンダーです。 素晴らしい作品を生み出してくれた作曲家、 感動的な演奏を聴かせてくれる演奏家た...

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伊奈葉子 / Yoko Ina Piano Teacher

自分の手で演奏できるのが何よりの喜びです。ピアノ・音楽、自然とアートとお茶時間をこよなく愛しています。詳しいプロフィールはこちら


12/11はベルリオーズの誕生日

12/11は作曲家エクトル・ベルリオーズ(Louis Hector Berlioz)の誕生日。

1803年フランス生まれ、音楽好きな少年としてフルートやギターを学び、独学で作曲を始めた彼は、家業(父親は開業医)を継ぐために医学の道へ進むも解剖実習にひるみ、オペラ座へ通うようになり、ついに医学を捨て、20歳の時にパリ音楽院へ入学しました。

現在では作曲家ベルリオーズとして知られていますが、存命中は指揮者として活躍。リストのピアノ協奏曲第1番の初演も彼の手によります。

ベルリオーズの代表作「幻想交響曲」を、サイモン・ラトル指揮ベルリンフィルでどうぞ。

12/12は作曲家アントニオ・ホセの誕生日

12/12は作曲家・指揮者アントニオ・ホセ(Antonio José)の誕生日。

1902年スペイン生まれ。イエズス会系の学校で音楽教師を務めながら合唱指揮者として活動していましたが、33歳の時にファランヘ党員(ファシスト政党員)による拷問の末、非業の死を遂げました。

ラヴェルに「来るべき時代のスペイン楽壇を担う」逸材と称されるも早すぎる死により実現せず、忘れられていました。代表作《ギター・ソナタ》をどうぞ。。。

12/13は鍵盤楽器奏者ロベール・ヴェイロン=ラクロワの誕生日

12/13はクラヴサン奏者・ピアニスト ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(Robert Veyron-Lacroix)の誕生日。

1922年フランス・パリ生まれ、パリ音楽院ピアノ科卒業。1967年から1988年までパリ音楽院で教鞭をとりながら、40年間フルート奏者ジャン=ピエール・ランパルの伴奏者として世界各地で演奏を行いました。

モダン・チェンバロによるクープラン、テレマン、ラモー、バッハなどバロック音楽の演奏・録音が有名で、室内楽奏者として、ハイドンやベートーヴェン、シューベルトなど古典派じから、バルトークやヒンデミット、プーランク、マルティヌーに至るまでの広いレパートリーを有していました。

バッハのイタリア協奏曲をどうぞ。。。

12/14はピアニスト ロザリン・テューレックの誕生日

12/14はピアニスト ロザリン・テューレック(Rosalyn Tureck)の誕生日。

1914年アメリカ・イリノイ州出身。ストコフスキーの最初の夫人オルガ・サマロフに入門した後、ジュリアード音楽院に学びました。

バッハ弾きとして知られ、グレン・グールドに大きな影響を与えたことを本人は認めたがらないそうですが、この『ゴルトベルク変奏曲』を聴くと、なるほど・・・です。

12/15はヴァイオリニスト イダ・ヘンデルの誕生日

12/15はヴァイオリニスト イダ・ヘンデル(Ida Haendel CBE)の誕生日。

1923年(あるいは1928年)ポーランド生まれ。5歳(あるいは10歳)にしてチャイコフスキーやメンデルスゾーンを演奏したとされ、ワルシャワ音楽院に学んだ後、ベルリンでカール・フレッシュに、パリでジョルジュ・エネスコに師事しました。

エルガーやブリテンの協奏曲を積極的に演奏・録音するなどイギリス楽壇への功労が認められ、1991年にはCBEを受勲しました。

シベリウスのヴァイオリン協奏曲を1981年の演奏で。。。

12/16はベートーヴェンの誕生日?!

12/16はルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven)の誕生日とされています・・・と曖昧なのは、洗礼を受けたのが12/17という記録しかないからだとか・・・

1870年ドイツ・ボン生まれ。子供の頃に読んだ伝記ではベートーヴェンの生涯はとても貧乏に描かれていましたが、近年の研究では、成人した後には貴族からの年金や色んな支援に加えて、銀行株を所有していたなど、実は当時考えられる限り経済的には恵まれていたことが知られています。

耳が聴こえなくなる前の20代にはかなりのプレーボーイで浮名を馳せたんですよね~。。。

年末だしカラヤンによる第九を聴きましょう。

12/17はピアニスト スティーブン・コヴァセヴィチの誕生日

12/17はUS出身イギリスのピアニスト スティーヴン・コヴァセヴィチ(Stephen Kovacevich)の誕生日。

1940年クロアチア人の父とイタリア系の母の元、USカリフォルニア州に生まれ、神童として早くから活躍、18歳でロンドンに渡り、以後イギリスに滞在しています。

ベートーヴェンやブラームスなどドイツロマン派の演奏で有名ですが、生まれからかスラヴ系の音楽も得意。

かのマルタ・アルゲリッチのパートナーだったこともあり、彼女の二女ステファニーの父親として知られています。

ベートーヴェンの洗礼日でもあるので、ベートーヴェン第30番のピアノソナタを。。。

この演奏を聴く限り、アルゲリッチと惹かれあうものがあっても、絶対に相容れないことが伺われますね~。。。

12/18は「くるみ割り人形」が初演された日

12/18はチャイコフスキーによる音楽バレエ「くるみ割り人形」が初演された日です。

1892年サンクトペテルブルグのマリンスキー劇場で初演されました。

ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲など今日では大人気チャイコフスキーの作品は初演当時、不評だったものが多いですが、この「くるみ割り人形」も例外ではなく、その後改訂が繰り返され、今なお新演出・新振付が生まれ続けています。

バレエも楽しいですが、ピアノ弾きにも魅力的なんですよね。

2台ピアノ編曲版アルゲリッチとジルベルシュタインをどうぞ。

12/19はクルト・マズアの命日

12/19は指揮者クルト・マズア(Kurt Masur)の命日です。

ドイツ生まれ、ライプチヒでピアノ・作曲・指揮を学んだマズアは、のちにライプチヒゆかりの作曲家メンデルスゾーンの作品研究に力を入れ、積極的に演奏するとともに、荒廃していた住居再建をはじめ、1991年にフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ基金を設立しました。

2015年、88歳で生涯を閉じたマズアのメンデルスゾーン交響曲第5番「宗教改革」です。

クリスマスの当事者であるイエス・キリストって実は超過激に宗教改革した人なのですよね。

ユダヤ教にとってはキリスト教は認められない異端でしかありません。

12/20は内田光子さんの誕生日・ルビンシュタインの命日

12/20はピアニスト内田光子さんの誕生日で、アルトゥール・ルビンシュタインの命日です。

12/20はピアニスト内田光子さんの誕生日

12/20はピアニスト内田光子さんの誕生日。

内田光子というよりMitsuko Uchidaという方がふさわしい彼女の、ショパンコンクール第2位の日本人記録を越えた人はまだいません。

12歳で渡欧し、ウイーン音楽院に学び、その後ミケランジェリ、ケンプ、マガロフに学び、1971年23歳の時にロンドンに拠を移しました。

信じられないことですが、1970年代には日本で演奏会を開くことさえままならず、不遇な時代を過ごしたそうです。

1982年の東京文化会館小ホール、ロンドンのウィグモア・ホールでのモーツァルト「ピアノ・ソナタ連続演奏会」の高い評価によりようやく脚光を浴びるようになり、その後の活躍はご存知の通りです。

内田光子さんってモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトのイメージしかないのですよね。

モーツァルトK.576ニ長調のソナタをどうぞ。

12/20はアルトゥール・ルビンシュタインの命日

12/20はアルトゥール・ルビンシュタイン(Arthur Rubinstein)の命日。

ユダヤ系ポーランド人で、幼い頃から神童ぶりを発揮、

最期はジュネーブで就寝中に息を引き取り、遺灰は生前の遺志によりエルサレムに埋葬されています。

命日に聴きたいのは、やはりこれですね。

1964年、77歳でのモスクワ音楽院でのリサイタル。

米ソ冷戦の最中に、アメリカ在住ユダヤ系ポーランド人がモスクワでショパンを弾く・・・

英雄ポロネーズなど本当にヒーローにしか見えません(01:10:37頃から)。

それにしてもこれが77歳とはすごいです。
言われなければ50代にしか見えません。

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自分の手で演奏できるのが何よりの喜びです。世界に豊かな音楽をあふれるように《センタリング》と《コーディネート》をコンセプトにピアノ・ベーシック・トレーニング&レッスンをしています。ピアノ・音楽、自然とアートとお茶時間をこよなく愛しています。詳しいプロフィールはこちら