1月の音楽カレンダー(1)ミケランジェリ、ポリーニ、マイスキーetc

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クラシックの音楽家たちを紹介する音楽カレンダーです。

一年に一度しか思い出さない音楽家もいるかもしれませんが、誰かが誰かにつながっていて、クラシックの名曲が生まれました。

好きな人の誕生日は忘れないように、
1/1~10ゆかりの音楽家に想いを馳せましょう。

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毎日クラシック~♪Inaの音楽カレンダー
音楽家たちの誕生日や記念日を紹介する音楽カレンダーです。 素晴らしい作品を生み出してくれた作曲家、 感動的な演奏を聴かせてくれる演奏家た...


この記事を書いた人
伊奈葉子 / Yoko Ina Piano Teacher

自分の手で演奏できるのが何よりの喜びです。ピアノ・音楽、自然とアートとお茶時間をこよなく愛しています。詳しいプロフィールはこちら


1/1はピアニスト エディット・ピヒト=アクセンフェルトの誕生日

1/1はドイツのピアニスト・チェンバロ奏者エディット・ピヒト=アクセンフェルト(Edith Picht-Axenfeld)の誕生日。

バッハの演奏で知られるアクセンフェルトですが、実は23歳の年にショパンコンクールで第6位特別賞を受賞しています。

1964年にカラヤンがベルリンフィルとバッハのブランデンブルグ協奏曲を録音した時に、チェンバロを演奏したのがアクセンフェルトなんですよね。

ニューイヤーにふさわしい祝祭的な第5番をどうぞ。。。

1/2はミリイ・バラキレフの誕生日

1/2はロシアの作曲家ミリイ・バラキレフ(Mily Alekseyevich Balakirev)の誕生日。

ロシア五人組のひとりとして知られるバラキレフの作品といえば、超難曲の筆頭『イスラメイ』があまりにも有名ですが、他の作品もロシア民謡をふんだんに盛り込んだ民族色の強い面白い音楽だと思います。

ただ・・・『イスラメイ』のような”輝き”がないんですよね。

やはり『イスラメイ』は名曲です。

ガブくんことアレクサンダー・ガブリリュクのフレッシュな演奏でどうぞ。

1/3はバルダッサーレ・ガルッピの命日

1/3はバルダッサーレ・ガルッピ(Baldassare Galuppi)の命日。

1706年ヴェネツィア生まれのガルッピは、ヴェネツィア楽壇で最も有名で活躍したひとり。

1785年に生涯を閉じたガルッピが得意としたオペラ・ブッファはその後モーツァルトの『フィガロの結婚』や『ドン・ジョヴァンニ』へとつながっていきます。

ピアノ弾きに人気のピアノソナタをミケランジェリの演奏でどうぞ。

1/4はジョルジュ・プレートルの命日

1/4はフランス出身の指揮者ジョルジュ・プレートル(Georges Prêtre)の命日です。

ウィーン交響楽団終身名誉指揮者で、2004年にはウィーン楽友協会の名誉会員を務めたプレートルがウィーンフィルニューイヤーに登場したのは意外にも遅く2008年、84歳になる年でした。

私的にはこの年のニューイヤーコンサートはかなりのお気に入りです。

その2008年の演奏を順にどうぞ。。。

New Year's Concert of the Vienna Philharmonic 2008 Новогодишњи концерт Бечке филхармоније 2008. Conductor: Georges Prêtre

1/5はミケランジェリ、ブレンデル、ポリーニの誕生日

1/5は、ミケランジェリ、ブレンデル、ポリーニという世界的ピアニスト3人の誕生日です。

1/5生まれのピアニスト1/3~ミケランジェリ

1/5生まれのピアニスト1/3はイタリア出身アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(Arturo Benedetti Michelangeli)。

1920年イタリア生まれのミケランジェリは、完璧主義なあまり、演奏会のキャンセル魔として知られていましたが、その陰には第二次世界大戦中にファシズムに対するレジスタンス運動に参加した際に負った腕の怪我の後遺症による不調があったようです。

医師の資格を持ち、パイロット・レーサーの肩書もあり超スピード狂だとか。

そんなエピソードも、この世のレベルを超えた演奏を聴けば納得です。

蛇足ですが、アッシジの聖フランチェスコの末裔と自称していたとか・・・

カトリックの聖人に子孫がいるっておかしくない?

まあ、そんな話もミケランジェリなら許します。

私にとってミケランジェリはドビュッシーなんですよね。
映像第1集&2集を。。。

1/5生まれのピアニスト2/3~ブレンデル

1/5生まれのピアニスト2/3は、アルフレッド・ブレンデル(Alfred Brendel)。

1931年チェコ生まれのブレンデルは2008年に77歳で引退してしまいましたが、ロンドンのウイグモアホールで熱演しながらレクチャーしたとかニュースは色々入ってきます。

お元気なのは何より。。。

ブレンデルって超がつくほど真面目で、石橋を叩き割ってしまいそうなほど懐疑的なイメージがあります。

私的にブレンデルはリストですね。
1985年来日リサイタルでのソナタを。。。

1/5生まれのピアニスト3/3~ポリーニ

1/5生まれのピアニスト3/3はマウリツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini)。

1942年イタリア・ミラノ生まれのポリーニは、1960年、18歳参加したショパンコンクールで満場一致の優勝、しかも審査委員長ルービンシュタインが「今ここにいる審査員の中で、彼より巧く弾けるものが果たしているであろうか」と賛辞を送り、一躍脚光を浴びました。

・・・が、その後10年近く、表だった演奏活動から遠ざかっていたのは有名な話です。

ポリーニの演奏といえば、完璧!正確無比!の形容がついて回ります。

若い頃のショパン エチュード全集なんか、人によっては「あれは”音楽”じゃない」とまで言う人もいるほどですが、そのポリーニも年齢を重ねるにつれて味わい深く、抒情的になってきました。

私は、ポリーニの2005年に再録音されたショパン ノクターン集(グラモフォン)がとても好きです。

第8番作品27-2をどうぞ。。。

1/6はスクリャービンの誕生日とピアニスト ヴラディーミル・ド・パハマンの命日

1/6はアレクサンドル・スクリャービンの誕生日でウクライナ出身ユダヤ系ピアニスト ヴラディーミル・ド・パハマン(Vladimir de Pachmann)の命日です。

1/6はアレクサンドル・スクリャービンの誕生日

1/6はアレクサンドル・スクリャービン(Alexander Scriabin)の誕生日。

1872年モスクワ生まれ。貴族の家系で父親は外交官、スクリャービン誕生後まもなく亡くなった母はモスクワ音楽院でテオドル・レシェテツキに師事したピアニストでした。

幼い頃からピアノを学ぶも自ら進んで陸軍兵学校に進みます。が、小柄にして虚弱ということで適性に問題があり、学業が優秀で楽才に優れていることから、モスクワ音楽院への通学が特別に許可され、タネーエフに作曲と音楽理論を、ズヴェーレフにピアノを師事。16歳から正式にモスクワ音楽院の学生となり、ピアノ科でサフォーノフに、作曲科でアレンスキーに師事します。

手の大きかった同級生のラフマニノフに対し、スクリャービンは10度が届きませんでした。ピアニストとして難曲を競い合っているうち右手を故障。『左手のための2つの小品』作品9はこの頃生まれました。

その後、ニーチェと神智学に傾倒し、30歳を過ぎて神秘主義へと向かうことになります。

スクリャービン弾きとして知られるピアニストには、ホロヴィッツ、ソフロニツキー、アシュケナージetcと沢山いますが、私の推しはヴァディム・ホロデンコです。

神秘主義へ向かう過渡期の作品幻想曲をどうぞ。。。

1/6はピアニスト ウラディーミル・パハマンの命日

1/6はウクライナ出身ユダヤ系ピアニスト ウラディーミル・ド・パハマン(Vladimir de Pachmann)の命日。

21歳でピアニストデビューするも、タウジヒの演奏に震撼し修行のため隠遁生活にはいり、34歳で復帰。

復帰後の演奏を聴いたフランツ・リストが「ショパンの弾き方はこんなふうでした」と語りかけたという伝説がありますが、パハマンには虚言癖があったとかで事実かどうかは不明。。。

1933年ローマで84歳の生涯を閉じました。

ピアノロールによる録音でショパンのバラード第3番。

・・・魅力的な演奏って、どこかアブナイ香りがするものなのだな~と思います。。。

1/7はピアニスト クララ・ハスキルの誕生日

1/7はルーマニア出身のピアニスト クララ・ハスキル(Clara Haskil)の誕生日。

1895年ルーマニア・ブカレスト生まれ。

ルドルフ・ゼルキンやジョージ・セルと同門で、ブゾーニやコルトーに師事するも、10代後半から脊椎側弯の症状のためにギプスをはめる生活になり、極度のアガリ症のために認められるようになったのは50代半ばを過ぎた頃からという晩成型。

モーツァルト弾きとして知られるハスキルの「デュポールのメヌエットによる10の変奏曲」は美しいです。

1/8はチェリスト ピエール・フルニエの命日

1/8はフランスのチェリスト ピエール・フルニエ(Pierre Fournier)の命日。

最初は母親からピアノを習うも、小児麻痺の後遺症による右足の障害からチェロに転向。
31歳でパリ・エコール・ノルマル音楽院の教授になり、第二次世界大戦中もパリで活動しましたが、ナチスに迎合することはなかったそうです。

ペルルミューテル、シュナ―ベル、ケンプとのデュオの他、ヴァイオリンのシゲティ、ティボーなどを加えたトリオでも多くの録音を遺し、格調高く優雅で洗練された演奏からチェロの貴公子と呼ばれました。

門下の日本人には藤原真理、上村昇、菅野博文、堀了介、山崎伸子がいて、2人目の夫人は日本人でもある親日家です。

1986年スイス・ジュネーブで79歳の生涯を閉じました。

シュナ―ベルとのベートーヴェン チェロソナタ第3番。
何とも粋でお洒落なベートーヴェンが新鮮です。

1/9はラインハルト・カイザーの誕生日

1/9はドイツ後期バロックの音楽家ラインハルト・カイザー(Reinhard Keiser)の誕生日。

1674年ドイツ生まれ。ライプチヒで教育を受け、23歳頃からハンブルクを拠点に約100曲の歌劇を作曲し、大活躍。ヘンデルとテレマンと並び称されるも死後は長い間忘れられていました。

組曲『ヘラクレスとエベ』をどうぞ。

1/10はチェリスト ミーシャ・マイスキーの誕生日

1/10はチェリスト ミーシャ・マイスキー(Mischa Maisky)の誕生日。

1948年ラトヴィア(旧ソ連)生まれ。18歳の時にチャイコフスキー国際コンクールで6位に入賞、ロストロポーヴィッチに認められ自宅でレッスンを受けることになるも、三年後に姉がイスラエルに亡命したことで当局の監視下に置かれ、翌年彼は逮捕され強制労働収容所で1年半の生活を強いられました。

24歳で国外移住を認められ、渡米、そしてイスラエルに移住。

その後の活躍は知られる通りです。

少年時代からバッハの音楽に惹かれていたという彼にちなみ、バッハ無伴奏チェロ組曲第1番を。。。

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自分の手で演奏できるのが何よりの喜びです。フォーカル・ジストニア他で2度の挫折を経て音楽とピアノはさらにかけがえのない素晴らしい存在になりました。ピアノ・音楽、自然とアートとお茶時間をこよなく愛しています。詳しいプロフィールはこちら