6月の音楽カレンダー(2)ラン・ラン、ストラヴィンスキー、オッフェンバックetc

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Inaの音楽カレンダーでは音楽家たちと作品を、誕生日・命日などに合わせて、ピアノ・弦楽器・管弦楽・・・の優先順位で紹介しています。

あなたの誕生日にゆかりの音楽家は誰でしょう?
記念日にゆかりの音楽家は?

嬉しい時に聴く音楽は喜びをさらに大きくしてくれて、
凹んだ時に聴く音楽は慰めをもたらしてくれます。

音楽のある毎日で心穏やかに、そして豊かにお過ごしください。

Inaの音楽カレンダーは、Inaのほぼ日クラシックTwitterでも毎日ご紹介しています。

Inaの音楽カレンダー6月


この記事を書いた人
Ina / 伊奈葉子

ピアノと音楽、自然とお茶時間をこよなく愛するInaこと伊奈葉子です。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪


6/11はロシアのピアニスト マツ―エフの誕生日

6月11日は、ロシアのピアニスト デニス・マツーエフ(Denis Matsuev)の誕生日。

1975年、シベリア・バイカル湖沿岸の都市イルクーツクの音楽一家に生まれ、4歳でピアノを始めてすぐに才能を発揮。

イルクーツクの芸術学校から、モスクワ音楽院付属中央音楽学校の9年生に転入し、モスクワ音楽院に入学。

師のひとりセルゲイ・ドレンスキーは、「完璧な技術と表現力は目覚しく、とても聡明で、才能に恵まれた生徒」と評しました。

1998年、第11回チャイコフスキー国際コンクールで優勝し、世界各地で演奏活動しています。もちろん、来日も数知れず・・・

リスト、シューマン、ショパンといったロマン派音楽の評価が高く、ジャズにも興味あるとのことでこんなのが見つかりました。

リストのハンガリー狂詩曲第2番にジャズのカデンツァ。
一聴の価値あります。

6/12はヴァイオリン弾きが必ずお世話になるザイツの誕生日

6月12日はフリードリヒ・ザイツ(Friedrich Seitz)の誕生日。

1848年ドイツ生まれ、ドイツ・ロマン派の作曲家でヴァイオリニスト。

ヴァイオリン弾きは必ずお世話になるのがザイツの5曲のコンチェルトで、ピアノ弾きのブルグミュラーとか、クーラウ、クレメンティのソナチネに相当するのではないかと思います。

私も昔々、弾いたので懐かしくて懐かしくて、しばしノスタルジーに浸りました。

「ザイツの5番」こと、ヴァイオリン協奏曲第5番 作品22。

Youtubeには子供の演奏がわんさかありますが、選んだのはこれ。

理由は、聴いた中で、この子が一番ヴァイオリンが好きでこの曲を楽しんでいると思ったからです。

まだヴィヴラートもかけられないし、ヴァイオリンはじめて1年未満じゃないかと思いますが、それにしては音程のツボがしっかりしているし、どう弾きたいのかよくわかって楽しい。。。

「歌う基本は”嬉しい”」とはメゾソプラノ白井光子さんの言葉ですが、「演奏する基本は”嬉しい”」ですよね。。。

6/13はカルロス・チャベスの誕生日

6月13日は、カルロス・チャベスことカルロス・アントニオ・デ・パドゥア・チャベス・イ・ラミレス(Carlos Antonio de Padua Chávez y Ramírez)の誕生日。

1899年、メキシコ合衆国生まれのチャベスはメキシコの民族音楽とネイティブアメリカンの音楽を取り入れた特徴的な作品を沢山生みました。

中南米のクラシック音楽家として、ブラジルのヴィラ=ロボスにならぶ存在です。

ピアニストとしての教育も受けた彼のピアノのための10の前奏曲をどうぞ。。。

6/14はピアニスト ラン・ランの誕生日

6/14は、中国出身の人気ピアニストラン・ラン(Lang Lang)の誕生日。

1982年、中国遼寧省瀋陽出身のラン・ランは、5歳で初めてのリサイタル、17歳の時にアンドレ・ワッツの代理としてチャイコフスキーの《ピアノ協奏曲 第1番》を、クリストフ・エッシェンバッハ指揮するシカゴ交響楽団と共演。

シカゴ・トリビューン紙に「将来の嘱望される何年かに一人の逸材」と評され、一躍時の人となりました。

映画『のだめカンタービレ最終楽章』の野田恵役の上野樹里のピアノ演奏はラン・ランによるものです。

ガーシュイン『ラプソディー・イン・ブルー』をどうぞ。。。

6/15はコルトーの命日

6/15はフランスの代表的ピアニスト アルフレッド・コルトー(Alfred Denis Cortot)は命日。1962年84歳で生涯を閉じました。

スイス生まれのコルトーはパリ音楽院に学び卒業しますが、当時の評判は芳しくなかったようです。

1905年にヴァイオリニストのジャック・ティボー、チェリストのパブロ・カザルスとカザルス三重奏団を結成し、活躍しますが、ティボーと疎遠になり解散。

エコールノルマル音楽院の創設者のひとりでもあります。

・・・で、コルトーと言えば、まずショパン、シューマンですが、もちろんフランス近代の作品も素晴らしく、このラヴェル 左手のための協奏曲は、鬼気迫る名演です。

12分過ぎたあたりからのカデンツァはこの世のものとは思えないレベル。

古い演奏ですが、ぜひお聴きください。

6/16はヴァイオリニスト ボスコフスキーの誕生日

6月16日は、オーストリアのヴァイオリニスト、指揮者ヴィリー・ボスコフスキー(Willi (Wilhelm) Boskovsky)の誕生日。

1909年ウィーン生まれのボスコフスキーは、ウィーン・フィルのコンサートマスターを務め、かつ、指揮も行った数少ない存在。

ヴァイオリン奏法は完璧なウィーン流派ということで、これを聴くとなるほどな~と思います。

私は、基本的にユダヤ系のヴァイオリンが好きなのですが、どう違うかと言えば、例えるなら、温室育ちの蘭と八重咲きの山桜みたいな感じでしょうか。

温室育ちの蘭がウィーン流派で、八重咲きの山桜みたいなのがユダヤ系です。

上品で美しい、宮廷の雰囲気が味わえるモーツァルト ヴァイオリンソナタK.379 第1楽章、ピアノはリリー・クラウスです。

6/17はストラヴィンスキーの誕生日

6月17日は、ロシアの作曲家でピアニスト イーゴリ・ストラヴィンスキー(Igor Fyodorovich Stravinsky)の誕生日。

1882年サンクトペテルブルク生まれ、法律を学ぶために現在のサンクトペテルブルク大学に入学するも、作曲家を目指しリムスキー=コルサコフに作曲法と管弦楽法を学びます。

ストラヴィンスキーと言えば、三大バレエ「火の鳥」、「ペトルーシュカ」、「春の祭典」がもっとも有名で、ピアノ編曲版もさかんに演奏されますが、今日は意外と知られていない名曲 イタリア組曲をご紹介します。

イツァーク・パールマンとサミュエル・サンダースこれ以上ないデュオでどうぞ。

6/18はピーター・ドノホーの誕生日

6月18日はイギリスのピアニスト ピーター・ドノホーの誕生日。

1953年マンチェスター生まれのドノホーは、1982年チャイコフスキー国際コンクールに1位なしの2位をウラディーミル・オフチニコフと分け合い、世に出ました。

ドノホーといえばレパートリーの広さが驚異的で、なんとその数、協奏曲だけでも160曲以上とか。

ラフマニノフ パガニーニの主題による変奏曲。
指揮はマレク・ヤノフスキ、オケはN響。

N響が叱咤激励されているような雰囲気が楽しめます。

6/19は『ウィーンの森の物語』が初演された日

6月19日は、ヨハン・シュトラウス2世のワルツ『ウィーンの森の物語(Geschichten aus dem Wienerwald)』が初演された日。

ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートに必ず演奏されるヨハン・シュトラウス2世の人気作品は、1868年6月に1週間ほどで書きあげられ、ウィーンの舞踏場『新世界』で初演されました。

序奏には”ツィター”という楽器が登場しますが、ツィターは南ドイツからオーストリアの民族楽器です。シュトラウス2世は帝都ウィーンと周辺地域の融合を表現するためにこの楽器を使用したといわれています。

とても繊細な響きのツィターは2’38くらいから始まります。

6/20はオッフェンバックの誕生日

6/20はジャック・オッフェンバック(Jacques Offenbach)の誕生日。

1819年ドイツ生まれでフランスで人気を博したホフマンは、音楽と喜劇を融合し、オペレッタの原型を作ったといわれます。

代表作「天国と地獄」、「ホフマン物語」は誰でも耳にしたことがあるはず。

ホフマン物語より、ホフマンの舟歌をどうぞ。

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ピアノと音楽、自然とアートとお茶時間をこよなく愛するInaこと伊奈葉子です。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪