5月の音楽カレンダー(1)ブラームス、チャイコフスキー、キース・ジャレットetc

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5/1~10ゆかりの音楽家たちを紹介しています。

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毎日クラシック~♪Inaの音楽カレンダー
ピアニスト・作曲家の誕生日を中心にした音楽カレンダーです。 素晴らしい作品を生み出してくれた作曲家、感動的な演奏を聴かせてくれる演奏家たち...

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この記事を書いた人
伊奈葉子 / Yoko Ina

音楽と自然と読書とお茶時間をこよなく愛するピアノ弾き。
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5/1は『フィガロの結婚』が初演された日

5/1はモーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』がウィーンで初演された日。

正式名称は『狂おしき一日、あるいはフィガロの結婚』(La Folle journée, ou le Mariage de Figaro)。

有名な音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」は、この”La Folle journée”に由来しています。

原作は、フランスの劇作家ボーマルシェ作の風刺的な戯曲(1784年)。封建貴族の家臣フィガロの結婚式をめぐって貴族を批判したこの作品は、度々上演禁止に遭うも、ウィーンのブルク劇場で1786年5月1日、モーツァルトが30歳の時に初演されました。

神聖ローマ帝国のお膝元ウィーンでは危険視されそれほど人気は出ませんでしたが、ボヘミア(現在のチェコ)首都プラハの歌劇場で大ヒットし、モーツァルトは新作オペラの注文を得て翌年初演されたのが『ドン・ジョヴァンニ』K.527です。

5/2は指揮者ヴァレリー・ゲルギエフの誕生日

5/2はロシアの指揮者ヴァレリー・アビサロヴィチ・ゲルギエフ(Valery Abisalovich Gergiev)の誕生日。

1953年モスクワ生まれ。北オセチア共和国の首都にあるオルジョニキゼ音楽学校を卒業後、レニングラード音楽院(現サンクトペテルブルク音楽院)でイリヤ・ムーシンに師事、在学中にカラヤン指揮者コンクール(英語版)2位、全ソ指揮者コンクール1位、卒業後テミルカーノフの助手としてキーロフ劇場(現マリインスキー劇場)の指揮者となりました。

1988年ソ連崩壊の混乱期に35歳でキーロフ劇場芸術監督に就任、ロシアの古典オペラに新たな演出法を導入したり、新人歌手の発掘などに成功してマリインスキー劇場を世界的な地位へと引き上げました。

マリンスキーとのストラヴィンスキー『春の祭典』をどうぞ。。。

5/3はピアニスト小山美稚恵さんの誕生日

5/3は日本人で唯一チャイコフスキー国際コンクールとショパンコンクール入賞を果たしたピアニスト小山美稚恵さんの誕生日です。

宮城県仙台市生まれの小山さんは、東京へ引っ越した後も岩手県盛岡市の吉田見知子さんのレッスンに通っていたと昔ピアノ雑誌で読んだことがあります。地方から東京に通うのはよくある話ですが、その逆は珍しいですよね。そのインタビューでは「吉田先生は素晴らしかったので他の先生に変わることは考えられなかった・・・」という意味のことを語っていらっしゃいました。

珍しいと言えば、小山さんは留学歴がありません。

こういうゴーイング・マイウエイな姿勢に、2つの大きな国際コンクール入賞歴と長く活躍する秘密があるのかもしれませんね。

珍しいで想い出すことはまだあります。

チャイコフスキー国際コンクールのファイナルでは2つのコンチェルトを演奏するのですけれど、チャイコフスキーコンクールなのですから、ふつー1曲はチャイコフスキーのピアノコンチェルトを弾きます。

しかし、小山さんは、ショパンとラフマニノフを弾いたのですね。

これからもますますのご活躍を!

ショパンコンクールでのノクターン第8番をどうぞ。。。

5/4はピアニスト レオ・シロタの誕生日

5/4はピアニスト・教育者レオ・シロタ(Leo Sirota)の誕生日。

1885年ウクライナ生まれ。9歳でパデレフスキの目に留まり、キエフ音楽院とペテルブルグ音楽院で学び、のちにウイーン音楽院でブゾーニにも師事。

1929年から15年間日本に滞在し、演奏と指導で戦前のピアノ界に大きな貢献をもたらしてくれました。園田高弘氏の先生でもあります。

演奏を聴くと、とても洗練された高貴な趣味の方と感じられます。

超絶技巧の持ち主だったようでペトルーシュカやラ・カンパネラの素晴らしい演奏も見つかりましたが、得意だったというショパンの瑞々しい演奏に魅了されます。ノクターンOp.62-1です。

5/5はピアニスト シプリアン・カツァリスの誕生日

5/5はシプリアン・カツァリス(Cyprien Katsaris)の誕生日。

1951年フランス・マルセイユ生まれ。父親の都合で幼くしてアフリカ・カメルーンに渡りピアノもそこではじめ、13歳でパリ音楽院に入学。

チャイコフスキー国際コンクールとエリザベート王妃国際コンクールで入賞しています。

1993年にNHK趣味百科「ショパンを弾く」の講師をつとめたことで日本にもファンが多いですが、凄いのはベートーヴェン=リスト交響曲です。3番『英雄』をどうぞ。

5/6はカーメン・キャバレロの誕生日

5/6はカーメン・キャバレロ(Carmen Cavallaro)の誕生日。

1913年ニューヨーク生まれ、クラシックからポピュラーに転身したピアニストで、ジャンルを超えたスタイルと「キャバレロ・タッチ」と呼ばれる独特のタッチが特徴。

この「英雄ポロネーズ」ポピュラーアレンジは、まさにパロディ!

何とも不思議な演奏です。
冒頭でいきなり金管楽器が鳴りますが、間違えた⁈と立ち去らないで聴いてください。

5/7はブラームスとチャイコフスキーの誕生日

5/7はドイツの作曲家ヨハネス・ブラームスとロシアの作曲家ピョートル・チャイコフスキーの誕生日。

5/7生まれの音楽家1/2 ヨハネス・ブラームス

5/7はヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms)の誕生日。

1833年ドイツ・ハンブルク生まれ。ロベルト・シューマンの妻クララに心を寄せ、ほとんど相思相愛状態なのに、一生その想いを告白することはなく、ロベルト亡き後も終生変わりませんでした。

弦楽六重奏曲第1番を聴きましょう。

5/7生まれの音楽家2/2 ピョートル・チャイコフスキー

5/7はピョートル・チャイコフスキー(Peter Ilyich Tchaikovsky)の誕生日。

1840年ウラル地方生まれ。いちおう結婚しますが、甥との関係などアブノーマルな恋愛傾向を持っていました。

情の深さでは古今東西随一ではないかと思います。

チャイコフスキーのピアノソロ作品で、あまり演奏されないですが、とても愛すべき『主題と変奏 作品19-6』をどうぞ。

5/8はピアニスト キース・ジャレットの誕生日

5/8はキース・ジャレット(Keith Jarrett)の誕生日。

1945年ペンシルベニア州生まれ。ジャズピアニストとして知られていますが、バッハやモーツアルトなどクラシックの録音もあって、平均律クラヴィーア曲集の全曲録音はクラシック界でも高い評価を得ています。

しかも、第1巻はピアノで、第2巻はチェンバロなんですよね。平均律のCDは何種類か持っていますが、一番好きなのがキース・ジャレットです。音楽の流れが自然で、リズムが活き活きしていて、心の奥底から喜びが湧いてきます。1巻1番をどうぞ。

5/9は指揮者カルロ・マリア・ジュリーニの誕生日

5/9はカルロ・マリア・ジュリーニ(Carlo Maria Giulini)の誕生日。

1914年イタリア生まれですが、少年時代をドイツ語圏である北イタリアの都市ボルツァーノで過ごしたためネイティブなドイツ語を話し、イタリアオペラ以上にドイツ系レパートリーを得意としていました。

特定の管弦楽団に所属した期間が短く、孤高の巨匠ともよばれます

精緻なスコア研究、一音たりともおろそかにしない緻密さを目指す姿勢から生まれる音楽は、自身の生い立ちを反映したドイツ的な構築性とイタリア的な流麗さを両立させた独自のスタイルでした。

1987年に82歳のホロヴィッツと録音した演奏をどうぞ。

5/10はジャン=マリー・ルクレールの誕生日

5/10はジャン=マリー・ルクレール(Jean-Marie Leclair)の誕生日。

1697年フランス・リヨン生まれ。トリノで舞踏とヴァイオリンを学び、ヴァイオリニストやダンス教師として活動を始め、結婚後パリへ行き、1733年にはルイ15世より王室付きの音楽教師に任命されますが4年で辞任。

ヘンデルの弟子ですぐれたクラヴサン奏者であったオラニエ公妃アンナに仕えた時期もあります。

18世紀フランス・ヴァイオリン演奏の巨匠、フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の創始者とされたルクレールのヴァイオリンソナタ第3番をどうぞ。。。

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