5月の音楽カレンダー(2)フォーレ、グルダ、サティetc

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5月11~20日ゆかりの音楽家たちを紹介しています。

あなたの誕生日にゆかりの音楽家は誰でしょう?
記念日にゆかりの音楽家は?

嬉しい時に聴く音楽は喜びをさらに大きくしてくれて、
凹んだ時に聴く音楽は慰めをもたらしてくれます。

音楽のある毎日で心穏やかに、そして豊かにお過ごしください。

Inaの音楽カレンダーは、Inaのほぼ日クラシックTwitterでも毎日ご紹介しています。

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毎日クラシック~♪Inaの音楽カレンダー
音楽家たちの誕生日や記念日を紹介する音楽カレンダーです。 素晴らしい作品を生み出してくれた作曲家、 感動的な演奏を聴かせてくれる...


この記事を書いた人
伊奈葉子 / Yoko Ina Piano Teacher

心と頭と身体をチューニングすればピアノはもっと自由に弾けます。演奏向上と故障予防に1日15分のウォーミングアップ。悩めるピアノ弾きを笑顔にするレッスンをしています。詳しいプロフィールはこちら


5/11はパウル・ウィトゲンシュタインの誕生日

5月11日はピアニスト パウル・ウィトゲンシュタン(Paul Wittgenstein)の誕生日。

1887年オーストリア・ウィーンのユダヤ人実業家の家に生まれたウィトゲンシュタインは、第一次世界大戦で右手を失うも、左手だけで演奏活動に復帰。

ラヴェルに左手のための作品を委嘱して生まれたのが、『左手のためのピアノ協奏曲』です。

ところが、初演時に勝手に音を書き換えてしまいラヴェルの怒りを買ってしまいます。後に別の人の演奏を聴いて、非を認め謝罪しています。

書き換えたくなる気持ちはわかるような、難しい曲です。

5/12はガブリエル・フォーレの誕生日

5月12日はガブリエル・フォーレ(Gabriel Urbain Fauré)の誕生日。

1924年フランス南部に生まれたフォーレは、教会のオルガンに触れているうちに才能の見いだされ、のちにサン=サーンスにも師事しています。教会オルガニストの職を得て、敬虔なクリスチャンのイメージがありますが、実は浮名を流したようです。

フォーレって日本人には大人気なのですが、本国フランスではさほどではありません。日本人があまりに好きなので、そんなにいいのかと逆輸入的にフランスでも認められるようになってきた・・・みたいな人です。

ロシア正教の牧師でもあるジャン=クロード・ペヌティエの演奏です。

5/13はメンデルスゾーン交響曲第4番が初演された日

5月13日は、メンデルスゾーンの交響曲第4番『イタリア』が初演された日。

メンデルスゾーンは1830年10月から翌1831年4月にイタリアを旅行、ローマ滞在中の謝肉祭や教皇グレゴリウス16世の就任式などに着想を得て、作曲に取りかかりました。

1833年5月13日に、ロンドンでメンデルスゾーン自らが指揮して初演されました。

5/14はオットー・クレンペラーの誕生日

5月14日はオットー・クレンペラー(Otto Klemperer)の誕生日。

1885年現ポーランドに生まれたユダヤ系ドイツ人クレンペラーはマーラーの推挙でプラハのドイツ歌劇場の指揮者となったのをはじめとして各地の歌劇場で活躍。

身長約2メートルの大男で、自他ともに認める女好き。笑えるエピソードは数知れず・・・

復帰が危ぶまれるような怪我や病気も数多いけれどそのつど復活を遂げた強者です。

レパートリーは、ドイツ古典派・ロマン派から現代まで幅広いですが、情緒的というより遅めのテンポを厳格に守った構築性の高い音楽が特徴です。

この潔癖なマーラーが面白いです。

5/15はモンテヴェルディの洗礼日

5月15日は、クラウディオ・モンテヴェルディ(Claudio Giovanni Antonio Monteverdi)が誕生後の洗礼を受けた日。

1567年イタリア・クレモナに生まれたモンテヴェルディは、ルネサンスからバロックの過渡期に活躍し、音楽様式に変革をもたらしたとされています。

作曲家、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、歌手として活躍し、マントヴァ公国の宮廷楽長、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長などを歴任し、ヴェネツィア音楽の華やかな一時代を築きました。

モンテヴェルディの傑作と言えばオペラ『オルフェオ』。40歳の時にマントヴァ公の命を受けて作曲され、当時から今まで人気の作品です。せっかくなので全曲をどうぞ・・・

5/16はフリードリヒ・グルダの誕生日

5月16日は、ウイーン三羽烏と呼ばれたピアニストのひとり、フリードリヒ・グルダ(Friedrich Gulda)の誕生日。

1930年ウィーンに生まれ、現ウィーン国立音楽大学で学んだグルダは、あのマルタ・アルゲリッチを指導したことでも知られます。

40歳頃からジャズに傾倒し、本人はジャズピアニストを指向するなど、話題性も豊富ですが、アバンギャルドというより、音楽への純粋さゆえ・・・

考えてみれば、モーツアルトもベートーヴェンも彼らの時代には型破りで異端な音楽とされ、認められるには時を待たなければならなかったのですから、ジャズを志向するのもそんな精神と同じなのかもしれません。

結局、ジャズピアニストの道は周囲が許さず、クラシックとジャズを両立した活動を続けます。

レパートリーの広さで知られますが、得意としたのはウイーンで活躍したベートーヴェン。
ピアノソナタ 第31番 変イ長調 作品110より第1楽章です。

5/17はエリック・サティの誕生日

5月17日はフランス近代の作曲家エリック・サティ(Erik Alfred Leslie Satie)の誕生日。

1866年フランスの港町オンフルールに生まれたサティは、「音楽界の異端児」「音楽界の変わり者」と称され、ドビュッシー、ラヴェルをはじめ、印象主義の作曲家たちにも影響を与えました。

Je te veux(ジュ・トゥ・ヴー)の原曲は歌曲ですが、サティ自身によるピアノ編曲版も有名です。私は歌よりもピアノが好きなのでこちらをどうぞ。。。

日本語では「お前が欲しい」「あなたが大好き」と訳されます。

5/18はアルベニスとマーラーetcの命日

5月18日に亡くなった音楽家がなぜか沢山います。

  • スペインの音楽家イザーク・アルベニス(1909年)
  • ウィーンの音楽家グスタフ・マーラー(1911年)
  • アメリカの作曲家ルロイ・アンダーソン(1975年)
  • ロシアのヴァイオリニストで日本にもゆかりの小野アンナ(1979年)
  • ドイツのバリトン歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(2012年)

ピアノ弾きには、アルベニスですよね。『タンゴ』を聴きましょう。

5/19はブルーノ・レオナルド・ゲルバーの誕生日

5月19日は、ブルーノ・レオナルド・ゲルバーの誕生日。

1941年生まれのゲルバーは、フランス人とイタリア人の血筋を引いたオーストリア系アルゼンチン人ピアニストですが、なぜかドイツ音楽が得意で、特にベートーヴェンとブラームスへの情熱は並々ならぬものがあります。

ベートーヴェン ピアノソナタ「月光」をどうぞ。

5/20はクララ・シューマンの命日

5月20日は、クララ・シューマンの命日。

9歳でモーツァルトのコンチェルトを演奏した天才少女として名を馳せ、ロベルト・シューマンの妻として8人の子供を出産・育児をしながらヨーロッパ中を演奏し、夫亡き後には一家を背負ったクララは、1896年76歳の生涯を閉じました。

ユーロで統一される前のドイツの100マルク紙幣にはクララの肖像が使われていたんですよね。

ピアニストとして知られるクララですが、父ヴィークの方針により早くから作曲の勉強もしており、作品も沢山あります。

ところが、女性というだけで認められなかった時代に屈し、37歳頃に作曲をやめてしまいます。

Youtubeには楽譜付きの演奏が沢山あります。このバラードなんか、シューマン作と言われてもわからないような気がしますね。

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