5月の音楽カレンダー(3)ラローチャ、アルベニス、コチシュetc

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Inaの音楽カレンダーでは音楽家たちと作品を、誕生日・命日などに合わせて、ピアノ・弦楽器・管弦楽・・・の優先順位で紹介しています。

あなたの誕生日にゆかりの音楽家は誰でしょう?
記念日にゆかりの音楽家は?

嬉しい時に聴く音楽は喜びをさらに大きくしてくれて、
凹んだ時に聴く音楽は慰めをもたらしてくれます。

音楽のある毎日で心穏やかに、そして豊かにお過ごしください。

Inaの音楽カレンダーは、Inaのほぼ日クラシックTwitterでも毎日ご紹介しています。

Inaの音楽カレンダー5月


この記事を書いた人
Ina / 伊奈葉子

ピアノと音楽、自然とお茶時間をこよなく愛するInaこと伊奈葉子です。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪


5/21はジーナ・バッカウアーとハインツ・ホリガーの誕生日

5/21は、ピアニストのジーナ・バッカウアーとオーボエ奏者のハインツホリガーの誕生日です。

5/21はジーナ・バッカウアーの誕生日

5月21日は、ピアニストジーナ・バッカウアー(Gina Bachauer)の誕生日。

ピアノ関係者の中には、ジーナ・バッカウアーといえば、コンクールの名前だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、1913年ギリシャ生まれのピアニストです。

協奏曲を得意としたとかでこのラフマニノフの2番が、リヒテルも真っ青!女性とは思えない大迫力!!

アルゲリッチのようなヒステリックさもなく、堂々とした音楽は、さしずめ天照大神のようなスケール!

ぜひ聴いてみてください。

Gina Bachauer plays Rachmaninov Piano Concerto no 2 c minor. Alain Lombard conducting Orchestre Philharmonique de Strasbourg. 0:00 Moderato, 10:13 Adagio sos...

5/21はハインツ・ホリガーの誕生日

5月21日はオーボエ奏者で指揮者で作曲家でもあるハインツ・ホリガー(Heinz Holliger)の誕生日。

1939年スイス生まれのホリガーは、オーボエという楽器をソロ楽器として一般に広めたことでメジャーになりました。

やはりオーボエといえば、モーツアルト オーボエ協奏曲。躍動感あふれる美しい演奏です。

5/22はリヒャルト・ワーグナーの誕生日

5/22は、楽劇王リヒャルト・ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner)の誕生日。

1813年ライプチヒ生まれのワーグナーとブラームスとの激しい対立は、当時の音楽界を二分するほどでした

まあね~、かたや生涯独身で関係が噂されるクララ・シューマンにさえも「冷たい・・・」と嘆かせるブラームスに対して、ワーグナーはリストの娘コジマを妻としながらも華やかすぎる女性関係を繰り広げたりで、そもそも水と油以上に相容れないキャラです。

ワーグナーにはピアノ曲もないわけではないのですが、今日演奏されるのはオペラの編曲が主ですね。

ピアノ弾きに人気の「トリスタンとイゾルデ」から岳父リストによる編曲で「イゾルデの愛の死」。ホロヴィッツの演奏でどうぞ。

5/23はアリシア・デ・ラローチャの誕生日

5月23日はスペインのピアニスト、アリシア・デ・ラローチャ(Alicia de Larrocha de la Calle)の誕生日。

1923年スペイン・バルセロナ生まれのラローチャは、母国の作曲家アルベニス、グラナドス、モンポウなどスペインの作品はもちろん、モーツアルト、ショパン、シューマンの演奏の素晴らしさでも知られます。

そしてラローチャが凄いのは、やっとオクターブが届くほどの小さな手でそれを全く感じさせない安定したテクニックと輝かしい響きでしょう。

ラローチャの小さな手で弾けるなら、自分にだって弾けるのではないかと夢を抱き、玉砕する人が後を絶たないアルベニスの傑作『イベリア』より「トリアーナ」です。

5/24はコンスタンチン・イグムーノフの命日

5月24日は、ロシアのピアニスト コンスタンチン・イグムーノフ(Konstantin Nikolayevich Igumnov)の命日。

ラフマニノフやスクリャービンと一緒にニコライ・ズヴェーレフについてピアノを学んだイグムーノフは、同時にモスクワ大学で法学や歴史・哲学も学び、1894年にモスクワ音楽院卒業しソリストとしてデビューしました。

モスクワ音楽院の教授や院長を歴任し、1948年モスクワで75歳の生涯を閉じました。

教え子には、レフ・オボーリン、ベラ・ダヴィドヴィチもいます。

ショパンの音源もありますが・・・、ベートーヴェンのピアノソナタ第7番が爽快です。

5/25はミシャ・レヴィツキの誕生日

5月25日は、ピアニスト ミシャ・レヴィツキ(Mischa Levitzki)の誕生日。

1898年ウクライナ生まれレヴィツキは、ワルシャワでアレクサンデル・ミハウォフスキにピアノを師事し、8歳でデビューした後ニューヨークの音楽芸術学校(現ジュリアード音楽院)で学び、1915年からベルリン高等音楽学校にてエルンスト・フォン・ドホナーニに師事し、メンデルスゾーン賞を得ました。

修行期間から盛んに演奏活動を行ない、18歳でニューヨークデビュー。後には市民権を得てアメリカ合衆国に帰化、最晩年まで世界中で演奏活動を行ないました。

演奏だけでなく、自作曲も多く遺しています。作品1のワルツを聴きましょう。

5/26はペルルミュテールの誕生日

5月26日は、ヴラド・ペルルミュテール(Vlado Perlemuter)の誕生日。

1904年ポーランド系ユダヤ人として現在のリトアニア領のカウナスに生まれ、3歳の時、事故で左眼の視力を失っています。

10歳でフランスに移住し、21歳の時にフランス国籍を取得。

横山幸雄さんをはじめ日本人のお弟子さんもたくさんいます。

モーリス・ラヴェル本人から直接、曲についての意図や解釈について教えを受けたため、ラヴェル弾きとしての貢献は大きいです。

ラヴェル『夜のギャスパール』をどうぞ。

5/27はパガニーニの命日

5月27日は、イタリアのヴァイオリニスト・ギタリスト・作曲家ニコロ・パガニーニの命日。

「悪魔に魂を売って手に入れた・・・」とまで言われたヴァイオリンの超絶技巧の持ち主パガニーニは、少年時代から病弱で数々の病歴や当時の治療(水銀療法)の影響もあり、晩年はヴァイオリンを弾くこともできなくなり1840年に57歳で生涯を閉じました。

死後も、悪魔伝説もおかげで埋葬場所を転々とし、1876年にパルマの共同墓地に落ち着いたようです。

ピアノ弾きにとってのパガニーニと言えば、リストのパガニーニ大練習曲の中でも有名な「ラ・カンパネラ」でしょうが、たまには、違う曲を。

『ネル・コル・ピウ』として知られるパイジエッロのアリア「Nel cor piu」による変奏曲をどうぞ。

5/28はリゲティの誕生日

5/28は、ハンガリーの現代音楽の作曲家リゲティ・ジョルジュ・サンドール)(Ligeti György Sándorの誕生日。

1923年ユダヤ人一家に生まれたリゲティは、第二次世界大戦時には家族バラバラに強制収容所に入れられ、父はアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で、弟はマウトハウゼン強制収容所で命を落としてしまいました。

戦後、ブダペストでコダーイらのもとで学び、ハンガリー動乱がソ連に鎮圧された後1956年12月にウィーンへ亡命、オーストリアの市民権を取得し、ウィーン音楽院に学んでいます。

ケルンでシュトックハウゼンなどの現代音楽に触れ、前衛的な手法を身に付け、実験的な作品を多く残しました。「2001年宇宙の旅」や「シャイニング」で使われた曲もあります。

ピアノ弾きにとってはリゲティといえばエチュード。

リゲティのエチュードより『ファンファーレ』
ユジャ・ワンの演奏でどうぞ。

5/29はアルベニスの誕生日

5/29は、スペインの作曲家でありピアニスト、イサーク・マヌエル・フランシスコ・アルベニス・イ・パスクアル(Isaac Manuel Francisco Albéniz y Pascual)の誕生日。

1860年カタル―ニャ生まれでライプチヒ音楽院に学び、のちにあのフランツ・リストに師事しようとするも会うことができなかったという逸話もあります。

その後、スペインの作曲家フェリペ・ペドレルに会い、スペイン音楽の作曲を勧められ、スペイン組曲や晩年の大作イベリアが生まれることになります。

ピアノ弾きにとっての代表作は『イベリア』ですが、今日はあえて「ラ・ベーガ」。

「ラ・ベーガ(La Vega)とは、「肥沃な平原」の意味です。

この作品は、本当に不思議な、そして、奇跡のような曲です。
天国から降ってきたとしか言えないような曲です。

と言っても、わからないと思うのでとにかく聴いてください。

アルベニスといえば、アリシア・デ・ラローチャです、どうぞ。

5/30はコチシュの誕生日

5/30はハンガリーブダペスト出身のピアニストで指揮者で作曲家でもある、コチシュ・ゾルターン(Kocsis Zoltán)の誕生日。

1952年生まれ、バルトーク音楽院とリスト音楽院で学び、ピアニストとしてレパートリーは広く、バルトークはもちろん、ショパン、リスト、ドビュッシー、ラヴェルが得意としていました。

またラフマニノフへの格別な想いを抱いており、歌曲「ヴォカリーズ」のピアノ版への編曲はとても有名です。

その本人の演奏で。。。

5/31はシルヴェストリの誕生日

5/31は、指揮者コンスタンティン・シルヴェストリ(Constantin Silvestri)の誕生日。

1913年ブカレスト生まれ、ブカレスト国立音楽大学に学び、ルーマニア国立放送管弦楽団の首席指揮者、ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督、イギリスのボーンマス交響楽団の首席指揮者を歴任。

1964年に来日、NHK交響楽団を指揮。かなり面白い指揮をする人で、N響でも賛否が分かれたとか。

「ドボ8」ことドヴォルザーク交響曲第8番。
なかなかお茶目な演奏ですよ。

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ピアノと音楽、自然とアートとお茶時間をこよなく愛するInaこと伊奈葉子です。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪