10月の音楽カレンダー(1)ホロヴィッツ、ヨー・ヨー・マ、キーシンetc

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素晴らしい作品や演奏を生み出してくれた音楽家へ
想いを馳せる音楽カレンダー10/1~10です。

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毎日クラシック~♪Inaの音楽カレンダー
音楽家たちの誕生日や記念日を紹介する音楽カレンダーです。 素晴らしい作品を生み出してくれた作曲家、 感動的な演奏を聴かせてくれる...


この記事を書いた人
伊奈葉子 / Yoko Ina

ピアノと音楽、自然とお茶時間をこよなく愛する伊奈葉子です。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪


10/1はピアニスト ウラディミール・ホロヴィッツの誕生日

10/1はピアニスト ウラディミール・ホロヴィッツ(Vladimir Samoilovich Horowitz)の誕生日。

1903年ウクライナ生まれ。

クラシックファンには今さら紹介するまでもない”神”。
伝説もエピソードも数限りないですが、ピアノ弾きにとって最大の関心事はやはり、独特の奏法でしょう。

低めの椅子、
背筋を伸ばし、
やや前傾姿勢、

伸ばした指の腹全体で、
ある時は舐めるように、
またある時ははたくように鍵盤に触れる・・・

そのタッチからは誰にも真似できないホロヴィッツの音楽が生まれました。

60歳頃と思われるショパン バラード第1番。
古い映像ですが、ホロヴィッツ奏法を研究するにはいいアングルで録画されています。

・・・何より、ホロヴィッツのショパンを満喫できます。

10/2は指揮者 ネヴィル・マリナーの命日

10/2は、イギリスの指揮者・ヴァイオリニスト サー・ネヴィル・マリナー(Sir Neville Marriner)命日です。

イングランド生まれで王立音楽大学に学んだ後、パリ音楽院に留学。フィルハーモニア管弦楽団やロンドン交響楽団でヴァイオリニストとして音楽家のキャリアを始めた後にピエール・モントゥーの音楽学校にて指揮法を学びました。

1959年にアカデミー室内管弦楽団 (Academy of St. Martin-in-the-Fields) を結成、映画『アマデウス』での音楽を担当しています。

2016年92歳で生涯を閉じました。

モーツァルトの交響曲第39番 変ホ長調 K.543をどうぞ。

10/3は指揮者 スタニフラフ・スクロヴァチェフスキの誕生日

10/3は読売日本交響楽団桂冠指揮者だったスタニフラフ・スクロヴァチェフスキ(Stanisław Skrowaczewski)の誕生日。

1923年ポーランド(現ウクライナ)生まれ。
4歳でピアノとヴァイオリンを始め、
7歳でオーケストラのための作品を作曲、
11歳でピアニストとしてリサイタルデビュー、
13歳でベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を弾き振り・・・

第二次世界大戦中の18歳の時、ドイツ軍の空襲で自宅が崩壊した際に手を負傷し、ピアニストを断念。
作曲と指揮に専念することになりました。。。

1978年読売日本交響楽団の招聘による初来日以来、N響、読響、札響と数多く共演。。。

読売日本交響楽団はスクロヴァチェフスキ抜きでは語れません。

彼の逝去から間もない2017年2月21日に読響の演奏会を聴きましたが、冒頭に彼のためにJ.S.バッハ『G線上のアリア』が捧げられました。

スクロヴァチェフスキのシューマン、いいんですよね。

10/4はピアニスト グレン・グールドの命日

10/4はカナダのピアニスト グレン・グールドの命日。

1982年50歳で生涯を閉じたグールドは熱心な信者が沢山いる一方で、ピアノの先生の中には首を傾げる人も少なくありません

コンクールや試験でのバッハ演奏では、グールドの真似はタブー。

演奏会の1回性にかねてから疑問を抱き、32歳の時にライヴ演奏を引退、スタジオ録音や放送のみで活動。

鍵盤に覆いかぶさるような猫背の演奏フォーム・・・

話題に事欠かないグールドですが、これほど自分に誠実に生きた人もいません。

自ら生涯のテーマとして深く傾倒していたバッハ。

1981年、亡くなる前の年に録音されたJ.S.バッハ『ゴルトベルク変奏曲』です。(演奏は6:30くらいから始まります)。

10/5はNHK交響楽団誕生の日

10/5は現在のNHK交響楽団の前身である新交響楽団の結団式が行われた日。

1925年に山田耕作が設立した日本交響楽協会から近衛秀麿をはじめとしたメンバーが離脱し生まれたのが新交響楽団です。

その後、東京放送管弦楽団、財団法人日本交響楽団と組織や名称を変え、1951年8月1日にNHKの支援を受けてNHK交響楽団(N響)と改称されました。

話題になったシャルル・デュトワとの春の祭典をどうぞ。

10/6は作曲家 カルロ・シマノフスキの誕生日

10/6は作曲家カルロ・シマノフスキ(Karol Maciej Szymanowski)の誕生日。

1882年現ウクライナ領ティモシュフカで裕福なポーランド人地主の父とスウェーデン系の母の元に生まれました。

ポーランドと言えば、マズルカですが・・・

ポーランド北部の民謡を主としているショパンに対し、シマノフスキは南部のタトラ山地の牧畜を主体とする農民の民謡を主としました。

とても快活で「山賊踊り」と呼ばれる激しいものもあります。

シマノフスキのマズルカ作品 50 よりNo. 1、2、3、4、13、15、6

そして、ピアノソナタ第2番。

マルク=アンドレ・アムランの2002年紀尾井ホールでのリサイタルの演奏です(アンコール2曲付き)。

10/7はチェリスト ヨー・ヨー・マの誕生日

10/7はチェリスト ヨー・ヨー・マ(Yo-Yo Ma)の誕生日。

1955年パリで音楽家の両親のもとに生まれ、7歳の時に家族とともにニューヨークに移住。

4歳でチェロを始め、すぐに神童ぶりを発揮。
ジュリアード音楽院から、コロンビア大学を経てハーバード大学に入学したという、天才の中でも頭ひとつ抜けた存在です。

そんな彼の生い立ちや人となりを表す、こんな言葉があります。

「尊敬する人物はいますか」

との問いにこう答えています。

有名なチェリスト、パブロ・カザルス(Pablo Casals)です。彼を尊敬するのは、彼が次のような言葉を残したからです。

「私はまずは一人の人間であり、その次に音楽家で、第3にチェリストである」。

この言葉はとても美しく、いつまでも忘れることができません。私はこの言葉がとても好きです。そして、それを信じます。彼は人生をこのように送ってきて、多くの決定もこの信念に従って行いました。

言葉が美しいというか、この言葉を美しいと心に留めておけるということが素晴らしいと思うのです。。。

私はヨー・ヨー・マのバッハ無伴奏チェロ組曲が好きです。曲として最も好きなのは第6番を

10/8はリストの弟子エミール・フォン・ザウアーの誕生日

10/8は、ドイツの作曲家・ピアニスト・楽譜校訂者・音楽教育者でフランツ・リスト最晩年の高弟の一人エミール・フォン・ザウアー(Emil von Sauer)の誕生日。

1862年ハンブルク生まれ、母親からピアノの手ほどきを受け、アントン・ルビンシュタイン、ニコライ・ルビンシュタインに習い、23歳頃にワイマールでフランツ・リストの薫陶を受けました。

その後は、ウイーン音楽院でマスタークラスを受け持ち、世界各地を演奏旅行しながら、楽譜の校訂にも数多く携わっています。

そう、ザウアー版の、あのザウアーです。

ピアノロールによる演奏が多数遺っていて、リストの演奏を想像できるような凄さです。

このリストの超絶技巧練習曲集より「マゼッパ」を聴いたら、コンクールの演奏は完全なるフェイクだと思わされます。。。

10/9はピアニスト アレクサンドル・ジロティの誕生日

10/9はウクライナ出身のピアニスト・指揮者・作曲家・編曲家アレクサンドル・ジロティ(Alexander Il’ich Ziloti)の誕生日。

1863年ウクライナ・ハリコフ生まれ。

フランツ・リストの最後の高弟の一人でラフマニノフの従兄とも言われています。

リスト、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ストラヴィンスキーから作品を献呈されていて、バッハ、モーツァルト、ショパン、チャイコフスキーの編曲家としても知られています。

ロシア革命の後、アメリカへわたりジュリアード音楽院でも教鞭を取りました。

ピアノロールによる録音でリスト『詩的で宗教的な調べ』より「孤独の中の神々の祝福」。

めちゃくちゃ速いですが、何ともすがすがしい演奏です。

10/10はピアニスト エフゲニー・キーシンの誕生日

10/10は、ユダヤ系ピアニストでロシア、イギリス、イスラエルの国籍を持つエフゲニー・キーシン(Evgeny Kissin)の誕生日。

1971年モスクワ生まれ。10歳でモーツァルトのピアノ協奏曲第20番(K.466)を弾いてデビュー、11歳で初リサイタル、12歳の時、ドミトリー・キタエンコ指揮モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団とショパンのピアノ協奏曲が発売され、世界中の注目を浴びました。

初来日は1986年、15歳の時。
実は、大阪シンフォニーホールで聴きました。

演奏はあまり覚えていませんが、プログラム終了後に師がステージに登場して2人でハグしていたのはよく覚えています。

神童がただの人で終わらなかった幸せな例ですよね。

ショパン好きみたいですけれど、私のキーシンのイメージはプロコフィエフ 『ロミオとジュリエット』より「モンタギューとキャピュレット」。

”少年のような”という形容がありますが、キーシンには神童の面影をいつまでも感じます。

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