10月の音楽カレンダー(2)トン・コープマン、リヒター、ギレリスetc

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クラシック音楽と共に過ごす幸せは音楽家たちのおかげ・・
10/11~20ゆかりの音楽家を紹介する音楽カレンダーです。

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毎日クラシック~♪Inaの音楽カレンダー
音楽家たちの誕生日や記念日を紹介する音楽カレンダーです。 素晴らしい作品を生み出してくれた作曲家、 感動的な演奏を聴かせてくれる...


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伊奈葉子 / Yoko Ina Piano Teacher

心と頭と身体をチューニングすればピアノはもっと自由に弾けます。演奏向上と故障予防に1日15分のウォーミングアップ。悩めるピアノ弾きを笑顔にするレッスンをしています。詳しいプロフィールはこちら


10/11はブルックナーの命日

10/11はアントン・ブルックナー(Joseph Anton Bruckner)の命日。

ベート―ヴェンが第九を描き、シューベルトが『死と乙女』を描いた1824年に生まれたブルックナーは1896年に72歳の生涯を閉じました。

敬虔なカトリック教徒だったブルックナーは、宗教曲と交響曲が主でピアノ曲がないので(知られていない)、かなり遠い存在ですが、音楽史上重要な作曲家です。

バッハやベートーヴェンをとても尊敬して、影響を受けたという点で、ピアノ弾きも時には聴いてみたい作曲家。

代表作である交響曲第4番『ロマンティーク』をチェリビダッケ指揮ミュンヘンフィルで。

10/12はチェンバロ・オルガン奏者 トン・コープマンの誕生日

10/12はオランダ出身のチェンバロ・オルガン奏者で指揮者トン・コープマン(Ton Koopman)の誕生日。

1944年オランダ生まれ。

今では一般的となった古楽器による演奏に大きく貢献し、バッハのカンタータ全曲録音、オルガン作品全集録音の偉業を成し遂げました。

ピアノ弾きとしては、やはりハープシコード演奏を聴きたいところ・・・

バッハ トッカータ ト長調 BWV916。

なぜかPrestoだけですが、サイドバーに続きが表示されるので続けてお聴きください。

大きく包み込まれるような、愛に満ちた演奏です。

10/13はチェリスト アンドレ・ナヴァラの誕生日

10/13は、フランスのチェリスト アンドレ・ナヴァラ(André-Nicolas Navarra)の誕生日。

1911年フランス生まれ、父親はコントラバス奏者、パリ音楽院を15歳で首席で卒業。

22歳よりパリ・オペラ座管弦楽団に在籍、その後34歳よりソロ活動を開始。

教育にも力を入れ、門下にはハインリヒ・シフもいます。

バッハの無伴奏チェロ組曲第6番、フランス人らしい粋で洗練されたバッハです。

10/14はピアニスト ゲイリー・グラフマンの誕生日

10/14はアメリカ合衆国のピアニスト・音楽教師ゲイリー・グラフマン(Gary Graffman)の誕生日。

ユジャ・ワンやクレア・ファンチの先生でもあります。

1928年ロシア系ユダヤ人の両親のもとに生まれ、7歳でカーティス音楽院に入学、ホフマンに学び10年後の卒業と同時にユージン・オーマンディ指揮するフィラデルフィア管弦楽団と共演して、デビュー。

ウラジーミル・ホロヴィッツとルドルフ・ゼルキンにも師事してさらに研鑽を積み、世界最高峰のピアニストへの道を歩みます。

50歳頃に右手を故障、その後カーティス音楽院に迎えられ教育活動に携わるようになります。

38歳頃の演奏でプロコフィエフ ピアノソナタ第3番です。

爽快な演奏ですね~。。。

10/15は指揮者 カール・リヒターの誕生日

10/15はドイツの指揮者、オルガン・チェンバロ奏者カール・リヒター(Karl Richter)の誕生日。

1926年牧師の家庭に生まれ、11歳でドレスデン聖十字架教会付属学校に入学、聖歌隊のメンバーになり、ヨハン・ゼバスティアン・バッハやハインリヒ・シュッツの合唱曲に親しむ。

その後、ライプツィヒ音楽院に入学。23歳で教会音楽の国家試験に合格して聖トーマス教会のオルガニストに就任。

27歳で、かのミュンヘン・バッハ管弦楽団を設立。
30歳で、ミュンヘン国立音楽大学のオルガン科教授に就任。

・・・というように、バッハを演奏するために生まれてきたようなリヒターはこんな言葉を遺しています。

バッハの魅力はカンタータに尽きる。言葉によって精神を表しているカンタータの世界は比類ない。私の考える本当のバッハはカンタータだ。

バッハ ミサ曲ロ短調よりグローリアです。

10/16はマリオ・デル=モナコとグリュミオーとボレットの命日

10/16は3人の偉大な音楽家の命日です。

♪ テノール歌手マリオ・デル=モナコ(1982年)
♪ ヴァイオリニストのアルテュール・グリュミオー(1986年)
♪ ピアニストのホレヘ・ボレット(1990年)

ピアノ弾きとしてはボレットを。。。
美しいリスト『巡礼の年報第3年』より「エステ荘の噴水」です。

10/17はショパンの命日

10/17はフレデリック・ショパン(Frédéric François Chopin)の命日。

20歳の時に銀杯に入れた祖国ポーランドの土を携えてウィーンに旅立ったショパンは、二度と母国の地を踏むことなく、1849年に39歳の生涯を閉じました。

ショパンの想いが込められた幻想ポロネーズは時を超えてポーランドの未来を確信しているかのようです。

10/18はピアニスト ネルソン・フレイレの誕生日

10/18はピアニストネルソン・フレイレ(Nelson Freire)の誕生日。

1944年ブラジル生まれ、3歳でピアノを始め、5歳でリサイタル、14歳の時にウィーン音楽院に留学、同じ頃に国際的な活動を始めました。

マルタ・アルゲリッチとのデュオが有名ですが、ソリストとして優れているのは言うまでもありません。

近年評価の高いミシェル・プラッソン指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団との共演によるリストのピアノ協奏曲第1番です。

ブラジル出身らしい、明るい響きと切れのいいリズムが爽快な演奏です。

10/19はピアニスト エミール・ギレリスの誕生日

10/19はピアニスト エミール・ギレリス(Emil Grigoryevich Gilels)の誕生日。

1916年ウクライナ生まれ。ソ連時代に西側で活動することを許された最初の音楽家でもあります。

ギレリスの特徴は何と言っても「鋼鉄のタッチ」と呼ばれる完璧なテクニックと見事な設計。

ギレリスのイメージってやはり、プロコフィエフなんですよね。

プロコフィエフから献呈され初演したピアノソナタ第8番です。

10/20はピアニスト イーヴォ・ポゴレリチの誕生日

10/20はクロアチア人の両親のもと、ユーゴスラビアに生まれたピアニスト イーヴォ・ポゴレリチ(Ivo Pogorelich)の誕生日。

1958年ベオグラード生まれ。

ポゴレリチと言えば、1980年の第10回ショパン国際ピアノコンクールの「ポゴレリチ事件」と呼ばれる騒動抜きには語れません。

彼の演奏っを奇抜すぎるとする審査員が多く、本選に進めなかったことに対し、審査員であったマルタ・アルゲリッチが

「彼は天才よ!」

と言い放って審査員を辞任。

パウル・バドゥラ=スコダなど数名の審査員もアルゲリッチに賛同。

落選者のポゴレリチの異例の記者会見がなされ、事態を重く見た審査員達は急遽ポゴレリチに審査員特別賞を与えることを決定。この騒動により一気に世に知られる存在となり、ドイツ・グラモフォンと契約するにいたりました。

もうひとつ、22歳の時に21歳年上で師でもあるアリザ・ケゼラーゼとの結婚もセンセーショナルでした。

何かと人騒がせなポゴレリチは演奏も奇抜で、好みがわかれるところです。

騒動になったショパンコンクールでの演奏でショパン スケルツォ第3番を聴いてみてください。

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