手荒れと風邪の意外な関係に気づいた|野口晴哉『風邪の効用』

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3週間くらい前だったでしょうか。

手がカサカサして、気になる度にシアバターを使うのですが、いくら使ってもすぐにカサカサ・・・

変だなと思ったら喉がイガイガして、声がかすれるようになり、ついに咳き込みはじめました。

風邪です。

手荒れと風邪、一見無関係に見えるこのふたつ、実は結びついていることに思い至りました。

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野口晴哉『風邪の効用』は、風邪との付きあい方について面白いことを言っています。


この記事を書いた人
Ina / 伊奈葉子

ピアノと音楽、自然とお茶時間をこよなく愛するInaこと伊奈葉子です。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪


体の使い方の偏りが風邪を引く原因

野口氏は、それぞれ体に偏った運動習性があり、いつも同じ所にばかり負担をかけているので、その偏りを調整するべく風邪を引くのだと言います。

体を使っているうちに、或る一部分が偏り疲労の潜在状態になって、そういう部分の弾力性が欠けてくると風邪をひき、風邪を引いた後、恢復してくる。(p.21)

偏りには様々あります。たとえば、

頭の使い過ぎ
目の使い過ぎ
消化器への負担、要するに食べ過ぎ
心配しすぎで神経系統へ負担・・・

そのように使い過ぎで疲れている所が、風邪を引くことにより、弾力性が恢復し、整うと言います。

私の場合、手荒れが気になり始めた頃、いつもにも増してパソコンに向かっており、目の疲れと長時間同じ姿勢を続けることで身体が硬くなるのを自覚していました。

くわえて、集中して作業しているので気づくと呼吸が浅くなっているのですよね。。。

風邪は経過するもの

そんなこんなで身体に偏りが生じ、本来の働きが鈍っていたのは否めません。

野口氏は、疲れがたまって生じた偏りを調整するのが風邪なので、安易に熱を下げたり、咳を止めたりするのはいかがなものかと言っています。

風邪というものは治療するのではなくて、経過するものでなくてはならない。(p.27)

病気というものを悪と見て、とにかく治さなければならないと考えることは、人間が生きていく上での体の自然というものを無視している。困った症状を改善させるために薬に頼ることで、体の自然のバランスが失われ、人間のもともと持っている体の働きが鈍ってくるということが起こるというのです。

だから、早く治すのがよいとか、早く治ればよいというのではなく、その人のその時の体にとって自然の経過をたどり、体が整うということが大切だと説いています。

弛める・温める・潤うの3ステップで風邪を全うする

体のどこを使いすぎて偏るかは、人それぞれと言うのが著者の論ですが、風邪を自然に経過するために共通して大切なことを6つ挙げています。

  1. 体を弛めること
    著者によると、弛め方は人それぞれの「体の癖(体癖)」に適った方法が必要ということですが、とにかくリラックスすると
  2. 冷やさぬこと
    特に汗の体を風に当てぬこと。熟が出ても冷やさぬこと。出なくても冷やさぬこと。
  3. 温めること
    後頭部を四十分間熱いタオルをとりかえとりかえして温める。(タオルは小さくたたむほどよい)
    足湯する。温めたあとは冷やさぬ注意が肝要。
  4. 発汗は引込めないこと
    乾いた温かいタオルでよく拭うこと。冷やして汗を引込めぬよう注意すること。
  5. 風邪の全行程における急処
    平温以下の時期を安静にすること。
    平温に復したらすぐ起きること(余分に用心しないこと)この二つが風邪活用の急処である。
  6. 水分を多めにとること

要するに、

弛める・温める・潤う

ということだなと思いました。

風邪は「硬くなる・冷える・乾燥する」が引き起こす

「緩める・温める・潤う」が風邪に有効ということは、つまり、風邪というのは、

硬い・冷える・乾く

状態ということになります。

冒頭に書いたように、手荒れが気になったのは、まさしく乾燥状態。

そういえば、その後湯上りにちょっと手にした本が面白くて読み入ってしまい、気づいたら手足が冷たくなっていたことを思い出しました。

そしてその頃ちょうど根を詰めてPCに向かっており、肩や背中が固まっていたことも否めません。

乾燥に冷えが加わり、普段より身体が硬くなっていた・・・

まさに、「硬い・冷える・乾く」です。

確かに、生物というのは、柔軟な動きが健康で元気な象徴です。
また、生きているというのは温かい血が通っているということです。
そして、お肌の潤いに限らず、水分量は若さの証拠です。

その弱った状態を正常に取り戻すには「弛める・温める・潤う」が大切だということはうなづけます。

風邪も引かないのは身体が鈍いということ

この本の興味深い点は、風邪を引くのは、決して悪いことではなく、むしろ、風邪も引けないほどに鈍い体はあぶないですよと言っていることです。

著者は「四十分から二時間くらいで風邪が経過してしまう。クシャミを二十回もするとたいてい風邪は出て行ってしまう・・・」と言っているのは、それくらい敏感で微調整で健康を保てるということなのかもしれません。

羨ましい話です。
その域に達したいと思いますね。。。

ともあれ、普段と違う手荒れや肌荒れは、風邪のサインかもしれません。

潤いは外からではなく、内側からと心得ましょう。

まとめ

ともかく、風邪は休養が必要なことを知らせてくれるサインです。

予防にも、万が一引いてしまった際にも有効なのは

弛める・温める・潤う

です。

野口晴哉氏は、カリスマ的素質の持ち主で、ちょっとあぶないほどに気持ちよく言い切っています。

この本の内容をすべて鵜呑みにするのはいかがなものかと思いますが、真意を読み取るとなかなか一理あると思います。

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Ina / 伊奈葉子
ピアノと音楽、自然とお茶時間をこよなく愛するInaこと伊奈葉子です。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪