
西洋占星術、四柱推命、算命学など生年月日を使う占いは、たいていこう言います。
あなたの持って生まれた宿命が生年月日でわかります。
私もこの言葉に長い間悩まされました。
人間の運命は生まれつき決まっているのか?
私の努力は虚しいのか?
でも、今ならこう断言します。
持って生まれた宿命はあるかもしれない。
でも、それがわかるのは神さまだけ。
神さまにしかわからないことを気にしても仕方ないのです。
だから、占いは「持って生まれた宿命」を知るためではなく、生き方について考えるためにあるのです。
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Contents
占いの本質はモデル化とメタ認知
占いは、生年月日で持って生まれた宿命を知るものではありません。
では、何でしょう。
私はこう考えています。
物事をモデル化して客観的に眺める事で自分を知り、過去から現在の流れを振り返ることで将来を現実的に考えよう!というもの。
ちょっと抽象的でわかりにくいかもしれませんね。解説しましょう。
モデル化とは
陰陽五行や算命学は、《現実の世界》を《自然界》へと置き換え、それにより物事を客観的に考えようとする体系です。
すなわち、モデル化です。
「モデル化」で現実を整理する
Inaの算命学セッションでは、現実の世界を自然界にわかりやすく置き換えます。
女性雑誌の占いページでこういうのを見たことがありませんか?
あなたの主精は「花」です。
あるいは、
あなたは「海」です。
これらが意味するのは、
あなたを花にたとえると・・・
とか
あなたを海にたとえると・・・
ということです。
つまり、自分を「花」や「海」に見立てることで、自分と周囲との現実の関係を自然界に置き換えるということ。
現実の世界を自然の姿へモデル化するのです。
「メタ認知」で自分を空から眺める
なぜ、現実をモデル化するのでしょうか?
それは、自分を客観的に眺めるためです。
メタ認知|第三者目線で自分を見る
自分のことはよくわからないと言われます。
なぜなら、見る自分と見られる自分がともに自分自身だからです。
自分のことはわからなくても、他人のことはよくわかりますよね。
だから、自分のことを第三者の目線で考えられるように、モデル化するのです。
モデル化により、物事と自分との関わりを客観的に眺めることができるようになります。
この第三者目線で自分を見ることを心理学用語で、メタ認知と言います。
- メタ:高い次元の(高次の)
- 認知:知覚・記憶・学習・言語・思考それ自体の活動
要するに、
メタ認知とは、あたかも幽体離脱をしたように、自分を空から眺めることです。
道に迷った時に、もしも、空から自分のいる所と目的地を眺めることができれば、簡単に脱出できますよね。
人生に悩んだ時にも、全体を眺めることで自分のこれまでの歩みと現在地を把握して、これからの人生を考えようというのが本来の占いの目的のはずです。
Inaの算命学セッションはそのためにあります。
宿命を語ることが許されるとしたら、それは神だけ
世の中には確かにいます。
ピアニストになるために生まれてきたような人、
画家になるために生まれてきたような人、
踊るために生まれてきたような人が・・・
けれど、それは生年月日で決まるわけではありません。
仮に持って生まれた宿命や運命があったとしても、それを語ることが許されるのは神だけです。
結婚できるとか、できないのか、
まして、子供ができるとか、できないとか・・・
そんなことを語る資格は誰にもありません。
人生に悩んだ時に、「生年月日で持って生まれた宿命がわかる・・・」などと言われたら、グラっと来る気持ちはよ~くわかります。
でもね、そんなこと神様にしかわからないのです。
わからないことを追い求めるのではなく、わかることとできることにフォーカスしましょう。
Inaの算命学セッションはそんな真摯な方をサポートします。
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