秋の七草は春の七草よりも歴史がある

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まだまだ暑い日が続きますが、野山は「秋の七草」で彩られます。


この記事を書いた人
Ina / 伊奈葉子 ヴィジョン・コンサルタント

これは何?なぜ?どうして?・・・答えはどこかにあるはず。だから、本を探す、読む、考える、そして、試す。。。3回読む本しか買わないInaです。ピアノと音楽、季節の移ろいと日々のお茶時間をこよなく愛しています。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪


秋の七草とは

秋の七草とは7つの植物をさして言います。

お:女郎花(おみなえし)
す:薄(すすき)
き:桔梗(ききょう)
な:撫子(なでしこ)
ふ:藤袴(ふじばかま)
く:葛(くず)
は:萩(はぎ)

どんな花かというと・・・
こちらのサイトから画像をお借りしました。)

女郎花(おみなえし)

薄(すすき)


桔梗(ききょう)


撫子(なでしこ)


藤袴(ふじばかま)


葛(くず)

萩(はぎ)

秋の風に揺れる姿が浮かんできます。。。

秋の七草の覚え方

秋の七草は現代ではなかなか見られない草花もあって、覚えにくいですよね。

おすすめの覚え方は、頭文字を縦に読むこと。

お:女郎花(おみなえし)
す:薄(すすき)
き:桔梗(ききょう)
な:撫子(なでしこ)
ふ:藤袴(ふじばかま)
く:葛(くず)
は:萩(はぎ)

「お好きな服は」

となります。

これで秋の七草はもう忘れませんね。

実は春の七草よりも古い秋の七草

春の七草の方が馴染み深いかもしれませんが、歴史的には秋の七草の方が古いのです。

秋の七草は山上憶良にはじまる

秋の七草は、万葉集にも登場する奈良時代初期の歌人、山上憶良が詠んだこの2つの歌が由来だと言われます。

秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花

萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし)また藤袴 朝貌の花

二つの目の歌は、花の名前を並べただけですよね。

この、誰にでもできてあまり人がやらないことをやるのが1000年以上を経てなお残る秘訣なのでしょうか。

この中の「尾花」はススキ、「朝貌の花」は桔梗と解釈されています。

ちなみに、春の七草は、鎌倉時代に始まった風習です。

秋の七草は奈良時代、
春の七草は鎌倉時代。

秋の七草の方が歴史が古いのです。

秋の七草は夏の花?

これらの山上憶良の歌は、現代の七夕のもとになった行事に際し詠まれました。

古来、七夕は現代の暦では8月にあたるので、撫子や桔梗など夏の花が含まれるのです。

なお、藤袴と桔梗は今や絶滅危惧種だそうです。

子供の頃には、桔梗はその辺りにふつーに咲いていましたのでちょっとびっくりしました。

七草粥はないけれど、やはり食に関係している秋の七草

秋の七草は、春の七草粥のように食べる風習はありませんが、やはり食に関連しています。

葛は、葛切りや葛饅頭で知られるあの葛。
その他のものは「根」を乾燥させて薬草として用います。
厳しい冬を乗り切るための優れた知恵ですね。

花を愛で、根を薬草として役立てる・・・まさに自然と共にあった昔の人の生活を思います。

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