3/6~ 啓蟄(けいちつ)|冬篭りの虫声を啓く

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立春の頃に東風が運んできた春は、雨水の頃に空気と大地を潤し、そして、生き物を目覚めさせます。

2018年3月6日は二十四節気「啓蟄(けいちつ)」です。


この記事を書いた人
Ina / 伊奈葉子

ピアノと音楽、自然とお茶時間をこよなく愛するInaこと伊奈葉子です。慶應義塾大学文学部卒業。詳しいプロフィールはこちら♪


啓蟄(けいちつ) 冬篭りの虫声を啓く

2018年3月6日は啓蟄です。

陽気地中に動き、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)

啓蟄の「啓」は「ひらく」、「蟄」は虫のこと。
土の中から虫が顔を出す頃とされます。

なお、虫は昆虫だけでなく蛙や蛇など小さな生き物全てを表します。
七十二候も、虫たちが登場します。

「空気と水」が、生物が存在する条件であることを季節の移り変わりからも感じます。

なお、立春か雨水に出したおひな様は、啓蟄にしまうといいそうですよ!

蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)3月5日頃

土の中で巣籠りしていた虫たちが、暖かい陽射しの下で顔を出す頃です。

いよいよ生命が目覚める季節がやってきました。

桃始笑(ももはじめてさく)3月10日頃

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桃の花が咲き始める頃。

昔は、「咲く」を「笑う」と表現しました。
花が咲くことを「花笑み」と言っていたのです。

春の山々が若葉や花に彩られる様子は「山笑う」と言われます。

笑いは脳をリラックスさせ、免疫力を高めることが医学的にも証明されています。

物憂い春には、花にならって笑いましょう。
木の芽立ちのアンバランスを解消し、春の恵みと味覚を満喫したいものです。

なお、3/3桃の節句は、今の暦では4月にあたります。
地方によっては、今でも4月に桃の節句を祝うところがあるそうです。

菜虫化蝶(なむしちょうとなる)3月15日頃

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菜虫とは、青菜を食べる幼虫、つまり「青虫」のこと。

冬を越したさなぎが羽化し、紋白蝶(もんしろちょう)がはばたく頃です。

啓蟄の旬を味わう

暖かくなるのが嬉しい一方で、木の芽立ちの不調に悩む人が増える時期でもあります。

旬を味わって、心身ともに春モードにしましょう。

若芽(わかめ)

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乾燥わかめや湯通し塩蔵わかめなど1年中食卓にのぼる若芽ですが、生若芽の旬は3月~5月です。
若いほど柔らかいため3月に味わいたい食材です。

さっと湯通しして、お刺身やサラダ、和え物などでたっぷりといただきましょう。

浅利(あさり)

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あさりは春先からがミネラルが豊富で美味しい季節です。

肝機能の働きを促進する効果があり、エネルギー代謝をあげるタウリンもたっぷり含まれているで、春の身体には嬉しい食材です。

お吸い物、お味噌汁、何と言ってもやはり酒蒸しでしょう。

三つ葉

天然の三つ葉は3月が旬です。

三つ葉は、日本が誇る純正ハーブ、数少ない日本原産の野菜です。

栄養価にも優れ、β—カロチンをはじめ、ビタミンC、カルシウム、カリウムも豊富です。

独特の香りには、イライラやストレスを緩和するリラックス効果、血液の浄化に効果があり、木の芽立ちの勢いで心身のバランスを崩しやすい春にはたくさん味わいたい野菜です。

おひたし、酢味噌和え、卵とじがおすすめです。

デコポン

3月に入ると、露地物のデコポンの出荷が本格化します。

デコポンはとてもジューシーな甘さとプルンとした食感が人気です。

「デコポン」はハズレがなく絶対に美味しい!

市場に出回る「デコポン」にははずれがありません。絶対に美味しいはずです。

なぜなら、「デコポン」として出荷するためには全国統一糖酸品質基準を満たす必要があるからです。たとえばこんな基準があります。

柑橘類「不知火」の中で、糖度13度以上、クエン酸1.0以下・・・

糖度13度以上とはかなり甘さを感じるもの。
デコポンは甘みが数値基準として保証されているのです。

また、日園連に加盟する全国のJAのみがこの”デコポン”という商標を使用できます。

この出荷基準のおかげで、「デコポン」にはハズレがなく絶対に美味しいのです。

デコポンは外見で選んではいけない

「デコポン」の「デコ」とは、頭のプクっ出ている部分を指します。

人間も柑橘も外見じゃない?!

皮も厚く、もともとあまりスマートとは言えないデコポンは見た目にこだわらず、濃いオレンジ色でヘタのに青みが残っているものが新鮮で、美味しいです。

「デコ」の大きさは味とは関係ありません。

厚い皮のせいか、保存性がよいので涼しい場所に置いておけば数日は大丈夫です。
桜が咲く陽気になってきたら袋に入れて冷蔵庫保存しましょう。

季節の柑橘「デコポン」で潤いを

柑橘類に豊富なビタミンCやクエン酸はデコポンも例外ではありません。体内の酸性物質を減少効果、疲労回復が知られています。

ジョウノウ(果肉を包む薄皮)に多く含まれるペクチンには、整腸作用もあります。

デコポンのジョウノウは、とても薄く食べやすいです。是非皮ごといただいて内側から美しくなりましょう。

まとめ

虫たちも活動を始め、季節は春本番へと歩んでいます。

木の芽立ちの頃には、神経痛や皮膚病、のぼせる、無気力、不眠など自律神経系の不調を訴える方が多くなるのは、「身体の目覚め」をうまく発散できないことにも由来します。

早寝早起き、適度な運動、気持ちを外へ向けて発散する・・・

自然に生まれるのびやかさを活かすことが大切な時期です。

あっ、お雛様を飾った人は啓蟄にしまうとよいと言われますよ!

⇒3月20日は春分の日

 

 

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