本当に上手くなりたい人のピアノ・ベーシック・トレーニング

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今日の練習が明日の演奏を作り、
その延長に本番があります。

 

練習しなければならないことはみんな知っていますが・・・

何より大切なのは、

いかに練習するか

です。

 

上手くなりたいと願うピアノ弾きのみなさん、毎日の練習をどうしていますか?

いきなり、ハノンやスケール&アルペジョをfやffで「ダダダ・・・」と始めたりしていませんか?

 

ちょっと考えてみてください。

歌は誰でも歌えますが、歌手は必ず発声から練習を始めます。

いきなりオペラアリアを本番モードで歌ったりはしません。
そんなことをしたら喉を傷めてしまうことを知っているからです。

弦楽器ならボーイング練習、
管楽器ならロングトーン・・・

上手い人ほど基礎練習やウォーミングアップを大切にしています。

 

ピアノは簡単に音が鳴りますが、

「歌う演奏」のためにも「超絶技巧」のためにもウォーミングアップや基礎的なトレーニングは必須です。

歌う気持ちだけでは歌えません。
根性と執念だけでテクニックは身に付きません。

ひとりで演奏できるピアノは10本の指で沢山の音を弾きますが、膨大な音を奏で、コントロールするためには基礎あってこそです。

 

ピアノ・ベーシック・トレーニングは

  • 無理のない合理的で自然な奏法
  • テクニック向上
  • 練習効果アップ(練習時間短縮)
  • 本番前のコンディショニング

に必要十分な効果を得られ、かつ日々の練習に無理なく取り入れることができるメニューです。

毎日続けることであなたの演奏を根本から改善し、向上させます。

⇒ ピアノ・ベーシック・トレーニング&レッスンのご案内はこちら

 

~♪~

この記事を書いた人
伊奈葉子 / Yoko Ina Piano Teacher

音楽と自然と読書とお茶時間をこよなく愛しています。ピアノで故障する人、無駄に苦しむ人をなくし、もっと豊かな音楽を!
詳しいプロフィールはこちら

~♪~

《センタリング》と《コーディネート》|ピアノ・ベーシック・トレーニングのコンセプト

ピアノ・ベーシック・トレーニングは《センタリング》と《コーディネート》をコンセプトにしています。

センタリング~中心感覚

ピアノのレッスンで、

お腹に力を入れて!

とか、

丹田を意識して!

などと言われた経験のある方、少なくないと思います。

 

「弾ける人」は、

重心が低く、
下半身が安定していて
お腹に力があって、
中心から動く感覚が身についています。

 

練習してもなかなか弾けるようにならない人は、

中心感覚がわからないので、
指だけで弾こうとしたり、
腕の力だけでfを出そうとしたり
無理をするのでますます弾くのが難しくなり、
手や腕が痛くなったり、
肩こり、首・背中・腰の痛みに悩むことになります。

 

センタリング、すなわち中心からの動きによる奏法を身につけましょう。

センタリングが身に付くと、

  • 指は動くようにできていることがわかるようになり、頑張って無理やり動かす練習は必要ないことがわかる。
  • 指を動かすのは脳であり、楽譜をよく読んで音楽を感じるが指を動かす原動力であることがわかるようになる。
  • 手や指に力を込めることなく、腕や背中など全身のコーディネートで演奏できるようになる。
  • fの和音を伸びやかな響きは手や指で頑張る必要がないことがわかる。
  • ppのコントロールはよく聴くことと指先の感覚を研ぎ澄ませることで可能になることがわかる・・・

など、思い描く音楽を自由に表現するための練習方法がわかるようになり、演奏を育てるます。

 

もちろん、一朝一夕に身に付くものではありません。

しかし、練習すれば必ず身に付き、演奏を根本から向上させます。

 

コーディネート~指先だけではなく全身、そして心と頭の統合

ピアノの魔術師と呼ばれたフランツ・リストは言いました。

指が5本ついている手が二つあると思うな。
身体から10本の指が生えていると思え。

鍵盤に触れるのは指先ですが、鍵盤の動きによってダンパーとハンマーの動きをコントロールするためには指先の動きだけでは上手く行きません。

身体全体を効果的に使いましょう。

コーディネートとは、単に指先の巧みな動きを目指すのではなく、全身の一部としての指の機能を最大限発揮するように腕や背中から全身の効果的に使うことです。

さらに、心の動きと身体の動きが一致するように頭を働かせることを目指しています。

正確だけど面白くない、
歌いたいのに歌えない、
fを弾き続けると手が痛い・・・

などの悩みは、指先の動きだけで弾こうとするからです。

全身のコーディネート、心と頭と身体の協調によって、イメージを実現する演奏を目指しましょう。

 

ボディワーク|ピアノ・ベーシック・トレーニング

では、ピアノ・ベーシック・トレーニングについて説明していきます。

いきなりピアノに向かって鍵盤に指を走らせる前に、

《ベーシック・トレーニング|5つのボディワーク》でピアノを弾く”姿勢”(=心身の状態)を整えましょう

10分ほどのメニューは特別な着替えも準備も必要なく、いつでもどこでもできます。

《センタリング》と《コーディネート》を身に着けるために、そして、ウォーミングアップ、本番前のルーティンに優れた効果があります。ぜひ習熟してください。

  1. 発芽のムーブメント
    重心を下げる・下半身の安定、上半身をゆるめる。
  2. 波のムーブメント
    上半身と腕へののしなやかさをもたらす。
  3. 風のムーブメント
    肩周りと腕のストレッチ。
  4. 白鳥のムーブメント
    ”背中から動く指”の予備練習
  5. ゆりかごのムーブメント
    ”座る”フォームの基本

心と頭と身体をコーディネートする

ボディワークには自然を想起させる名前を付けました。

波とか風とか、何?

と思っているかもしれません。。。

演奏は、ただ指を動かすだけではなく、表現することが目的です。

風を感じないで、どうして風を表現できるでしょう。
波のようなアルペジョは多くの曲に出てきますが、「波」とは何でしょう。

イメージを身体で感じる=頭で考えること、心で感じること、身体で感じることがつながることで表現できるテクニックにつながっていきます。

心と頭と身体のコーディネートすれば、ピアノはもっと自由に思い通りに弾くことができるのです。

⇒ ピアノ・ベーシック・トレーニング&レッスンのご案内はこちら

⇒ 5つのボディワークはこちらから順にどうぞ

 

ウォーミングアップって何?という方はこちらへ

⇒ピアノ弾きの演奏向上と故障予防にウォーミングアップのすすめ

指のストレッチ|ピアノ・ベーシック・トレーニング

手が小さい、指が弱い・硬い・動かないとお悩みの方はもちろん、ピアノを弾く前に指のストレッチは必須です。

ピアノ弾きは鍵盤上のアスリート。
鍵盤上で激しく指を動かす前に必ずストレッチをしましょう。

ストレッチは3種類行います。

  1. 伸筋と屈筋のストレッチ
  2. 指のストレッチ(1)
  3. 指のストレッチ(2)

3種類のストレッチは、毎日続けることで指がしなやかになります。

手が小さい、硬いと悩む人は、まず柔軟性を獲得してください。

指の柔軟性は、痛みや障害予防はもちろん練習による疲れの軽減にもつながります。

ストレッチは正しいやり方が行わなければ百害あって一利なし!です。

自己流は禁物!

気になる方は、どうぞレッスンにお越しください。

⇒指のストレッチはこちらでご紹介しています

発声練習をしない歌手はいない、ピアノ弾きも基礎練習をしよう

声楽家の発声練習、
弦楽器奏者のボーイング練習、
管楽器奏者のロングトーン、

同じように、ピアノ弾きも基礎練習を大切にしましょう。

4時間練習するなら30分、ピアノ・ベーシック・トレーニングをしましょう。

 

基礎練習やってる!
曲を弾く前にハノンやスケール・アルペジョ弾いてる!

というあなた、その前にベーシック・トレーニングです。

わずかな時間でも毎日続けることで、タッチが格段によくなります。

基礎練習メニューは生徒さんの状況に合わせてカスタマイズしますが、基本は以下の通りです。

  1. タッチの基礎練習
  2. 5指練習
  3. スケール&アルペッジョ
  4. オクターブ
  5. 3度の半音階

基礎をないがしろにして難しい曲と格闘しても百害あって一利なし!

永遠に弾けるようにはなりませんよ。

⇒ ピアノ・ベーシック・トレーニング&レッスンへ

ピアノ・ベーシック・トレーニング&レッスンが影響を受けたもの

伊奈葉子の《ピアノ・ベーシック・トレーニング&レッスン》が影響を受けている主なものをご紹介します。

影響を受けたレッスン

ピアノ・ベーシック・トレーニングボディワーク指のストレッチの基礎となっているレッスンです。

  • ピアノのためのフィンガートレーニング
     藤本雅美氏に1987~1989年に師事。
  • アレクサンダーテクニーク
     2002年に小野ひとみ氏のアンドーヴァーエデュケーターズ受講。
     以後3年余り月2回ペースでアレクサンダーテクニーク個人レッスンを受講。
  • クラシックバレエ
     2005年よりクラシックバレエのレッスンを週1回以上受講。
  • ルミエール・ストレッチ
     2011~2013年に後藤早知子氏のクラス(渋谷チャコット)を受講。

影響を受けた本

現在のレッスンや私の演奏に影響を与えてくれた本たちの中から、特におすすめしたいものをご紹介します。

ピアノを弾くとはどういうことか

ピアノを弾くとはどういうことか、教えてくれた本たちです。

  • ジャン=ジャック・エーゲルディンゲル著、米谷治郎・中島弘二訳
    『弟子から見たショパン そのピアノ教育法と演奏美学』音楽之友社、2005年。
  • ゲンリッヒ・ネイガウス著、森松皓子訳
    『ピアノ演奏芸術 ある教育者の手記』音楽之友社、2003年。
  • ジョルジ・シャンドール著、岡田暁生監訳
    『シャンドールピアノ教本 身体・音・表現』春秋社、2005年。
  • セイモア・バーンスタイン著、佐藤覚+大津陽子訳
    『音楽による自己発見 心で弾くピアノ』1999年。
  • ウィリアム・ウェストニ―著、西田美緒子訳
    『ミスタッチを恐れるな』ヤマハミュージックメディア、2015年。
  • ジャン・ファシナ著、江原郊子・栗原詩子訳
    『若いピアニストへの手紙』音楽之友社、2004年。
  • 金子一朗
    『挑戦するピアニスト 独学の流儀』春秋社、2009年。
  • 古屋晋一
    『ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム』春秋社、2012年。
  • ジェラルド・クリックスタイン 著、 藤村 奈緒美訳、2018年。
    『成功する音楽家の新習慣~練習・本番・身体の戦略的ガイド~』

フィンガートレーニング

ピアノ・ベーシック・トレーニングのボディワークと指のストレッチ、必要に応じて行うフィンガートレーニングの基礎になっている本です。

  • 藤本雅美『ピアノのためのフィンガートレーニング』ムジカノーヴァ社、1986年。
    1987~1989年に著者藤本雅美氏に師事。

心身メソッド

アレクサンダー・テクニークなど心身メソッドとピアノ演奏について教えてくれた本たち。

  • 小野ひとみ
    『アレクサンダー・テクニーク やりたいことを実現できる〈自分〉になる10のレッスン』春秋社、2007年。
  • ペドロ・デ・アルカンタラ著、小野ひとみ監訳
    『音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門』春秋社、2009年。
  • バーバラ・コナブル著、小野ひとみ+片桐ユズル訳
    『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』誠信書房、2000年。
  • トーマス・マーク他著、小野ひとみ監訳
    『ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』春秋社、2006年。
  • マーク・リース他著、かさみ康子訳
    『フェルデンクライスの脳と体のエクササイズ』晩成書房、2005年。
  • 野口晴哉
    『整体入門』ちくま文庫、2002。

アレクサンダー・テクニークは小野ひとみ氏に2002~2004年に師事。
野口整体は整体協会(世田谷区)にて1999~2000年に学ぶ。

医学から見たピアノを弾く〈手〉

手はどうなっているのか、ピアノを弾くとは身体運動としてどういうメカニズムになっているのか、障害はなぜ起こるのかなど、医学的なことを教えてくれた本たちです。

  • 酒井直隆著
    『ピアニストの手 障害とピアノ奏法』ムジカノーヴァ社、1998年。
  • 酒井直隆
    『解決!演奏家の手の悩み~ピアノの症例を中心に』ハンナ、2012年。
  • 根本孝一・酒井直隆編著
    『音楽家と医師のための音楽家医学入門』協同医書出版社、2013年
  • イアン・ウィンスパー他著、酒井直隆・根本孝一監訳
    『音楽家の手 臨床ガイド』三秀社、2006年。
  • ジャウメ・ロセー・イ・リョベー他編、平孝臣・堀内正浩監修
    『どうして弾けなくなるの?〈音楽家のジストニア〉の正しい理解のために』音楽之友社、2012年。

メンタルトレーニング

メンタルトレーニング関連の本。

  • カトー・ハヴァシュ著、今井理瑳・藤本都紀訳
    『「あがり」を克服する ヴァイオリンを楽に弾きこなすために』音楽之友社、2002年。
  • バリー・グリーン他、辻秀一監訳
    『演奏家のためのこころのレッスン』音楽之友社、2005年
  • ドン・グリーン著、辻秀一監訳
    『ジュリアードで実践している演奏者の必勝メンタルトレーニング』ヤマハミュージックメディア、2013年。

ジョブズも読んだ禅の思想

禅の思想は、演奏において学ぶべきものが沢山あります。

  • オイゲン・ヘリゲル著、柴田治三郎訳
    『日本の弓術』岩波文庫、1982年。
  • 小池龍之介
    『もう怒らない』幻冬舎、2009年。
  • アルボムッレ・スマンサーラ
    『現代人のための瞑想法』サンガ新書、2007年。
  • 鈴木俊隆著、松永太郎訳
    『禅マインド ビギナーズ・マインド』サンガ新書、2012年。
  • 鈴木俊隆著、藤田一照訳
    『禅マインド ビギナーズ・マインド2』サンガ新書、2015年。

弾けない、痛い・・・に悩まないで、喜びを持ってピアノを弾きましょう

演奏の上達に特効薬も魔法もありません。

そして、練習は、ピアノの前に座ってむやみに音をかき鳴らせばいいというものではありません。

今日食べたものが明日からの身体を作るように、

今日の練習が明日の演奏を作ります。

日々の積み重ねが、
ひと月後の自分を育て、
3か月後の本番を決し、
来年の自分のステージを上げ、
将来の夢を叶えます。

 

練習は大変です。

でも、喜びを失ってはいけません。

弾く人が喜びの中にあるからこそ、
聴く人を幸せにすることができます。

 

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⇒ ピアノ弾きの演奏向上と故障予防にウォーミングアップのすすめ

 

Attention!
この記事は、レッスンで行うメニューについてご紹介するもので、独習を可能にするものではありません。
心身メソッドや運動の心得のない方が(自己流で)形だけを真似て行うことは、効果がないばかりでなく、故障のリスクがあります。
ご興味をお持ちの方はレッスンを受講くださいますようご案内申し上げます。
効果を実感していただくことができますようにわかりやすく丁寧に指導いたします。
⇒ ピアノ・ベーシック・トレーニング&レッスンのご案内はこちら

 

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