上達は座り方から|ピアノ演奏フォームとしての座り方3つのポイント

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ピアノは椅子に座って弾きます。

つまり・・・

ピアノ弾きにとって、ピアノの前に座る姿勢は演奏フォームです!

スポーツ選手がフォームを変えたら成績が上がったというニュースがしばしば流れますが・・・

ピアノ弾きも、椅子に座るという演奏フォームを意識し、改善することで演奏はぐっとよくなります。

 

音が出ない、鳴らない、
ミスタッチが多い・・・

脱力ができない、
肩が凝る、
首や背中や腰が痛い・・・

これらの問題も、座るという演奏フォームの改善が初めの一歩です。

座るという演奏フォーム

 

~♪~

この記事を書いた人
伊奈葉子 / Yoko Ina Piano Teacher

音楽と自然と読書とお茶時間をこよなく愛しています。ピアノで故障する人、無駄に苦しむ人をなくし、もっと豊かな音楽を!
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~♪~

〈座る〉という演奏フォーム3つのポイント

ピアノを弾く時の座るという演奏フォームで大切なことは3つです。すなわち、

  1. 足が床に着いている
  2. 膝は足先と同じ方向、すなわち膝は開いている
  3. 坐骨の上で上体がバランスをとっている

です。

順に解説しましょう。

足が床に着いている

演奏フォームとしての「座る」姿勢でまず大切なのは

足が床に着いていることです。

「足が地に着く」という言葉があります。

気持ちや考え方がしっかりと安定しており、堅実で落ち着いている状態(Weblio辞書より)という意味で使われますが、「床に足が着いている」とは、下半身の安定・低い重心をもたらし、ピアノを弾く時にとても大切なことです。

逆に「浮足立つ」というのは、恐れや不安を感じて逃げ腰になる。落ち着きがなくなる(Weblio辞書より)と言う意味ですが、ピアノを弾く時に浮足だってしまったらボロボロになってしまいます。

指を自由に動かすために下半身の安定はとても大事です。

足が床にあたかも磁石で吸い付いているように

と表現する人もいます。

ペダルを使う時には、足先が上がりますが、床とペダルに触れている部分をしっかり感じましょう。

基礎練習、譜読みや部分練習などペダルを使わない時には、ペダルから足を外して、足裏で床をしっかり感じることを習慣にしましょう。

膝は足先と同じ方向、すなわち膝は開いている

演奏フォームとしての「座る」姿勢、2つ目のポイントは、

膝が足先と同じ方向を向くことです。

 

膝と足先が同じ方向を向くということは、
ピアノを弾く時には、膝は離れるということです。

 

男性にとって、これは当たり前のことかもしれませんが・・・

女性の中には、大問題だという方がいらっしゃるかもしれません。

 

膝を揃えてお行儀よく座ることが習慣になっていると、
ピアノを弾く時にも膝をくっつけたままの人がいます。

・・・というか、

私もず~~~っと長い間そうでした。

 

私の母は、座る時に必ず膝をくっつけることに、とても厳しい人でした。

私にとって、

座る=膝をくっつける

だったので、ピアノを弾く時にも膝をくっつけたまま弾いていて、膝を離して座って弾くことにはじめてチャレンジしたのは40歳を過ぎてからです。

 

膝を離して座ることには、罪悪感というか羞恥心というか・・・とにかく違和感や抵抗があって、慣れるのにとても時間がかかりました。

 

そもそも、大人になってから楽器を始めるならチェロがおすすめなんて記事を書いておきながら、私自身はなぜチェロを弾く気にならないかといったら、チェロは足を開かないと弾けないからです。。。

 

しかし、試してみてください。

膝を足先と同じ方向に向けて、
両膝の間が自然に離れるように座る場合と、

膝をくっ付けて座る場合、

両方を試すと、違いに気づくはずです。

 

何が違うかと言うと・・・

 

膝をくっ付けると、もれなく肩をはじめ、身体に力が入ります。

演奏する前から肩に余分な力が入っていて良いことなどひとつもありませんよね。

 

膝は足先と同じ方向を向け、両膝は離して座りましょう。

写真はわかりやすいようにパンツで撮りましたが、スカートならそんなに気になりません。

 

上:膝がくっついている。
下・膝は離れている。

大したことないですよね。

 

くっつけていた膝を離すことに抵抗のある方、

気持ちはよ~くわかります。
私もそうでしたから・・・

でも、そこを乗り越えてください。

 

ピアノを弾く時には膝を離すことで、演奏も格段によくなることを実感する日が早晩訪れます。

椅子に座ると言っても、電車やカフェで座るのとは違います。

ピアノを弾く時の座る姿勢は演奏フォームなのです。

チェロを演奏するために足を開くとか、
バレエで足を開くポジション(2番ポジション)と同じです。

 

坐骨の上で上体がバランスをとっている

床に足が着き、
膝が足先と同じ方向を向いたら、

いよいよ、椅子の座面に乗っかるお尻の問題です。

 

人間の身体って素晴らしくて、座るための骨があるのです。

その名もずばり「坐骨」。

座骨が椅子の座面に接していて、
その上で上体がバランスをとるように座りましょう。

座骨の上で上体がバランスをとっていれば、

自然に骨盤が立ち、
お腹に力が集まり、
背骨はすっと伸び、
胸が開き、
腕が自由になり
頭が上がります。

自由な腕、それがすなわち、一般に言われている

脱力です。

座るフォームがちゃんとしていれば、

背中も、肩も、首も、腕も、手首も、指も・・・

余分な力が入る余地がありません。

 

低音域を弾く時にも、座骨の上でバランスをとっていれば腕は自由になります。

 

椅子の高さとピアノとの距離も座り方次第

さて、実際にピアノを演奏する時には、鍵盤と指の関係が問題になります。

すなわち、椅子の高さとピアノとの距離。

基本は、2つです。

  • 肘から指先のラインが床と平行になること。
  • ピアノとの距離は、腕が自由に鍵盤上を行き来できるように。

これらも、上記の3点の演奏フォームとしての座り方がきちんと出来ていれば、自然としっくりくる位置が決まります。

逆に言えば、ちゃんと座ることができていないと、腕の位置も指の位置も決めることができません。

まとめ|演奏フォームとしての「座る」姿勢3つのポイント

では、まとめましょう。

ピアノを弾く時の座る姿勢は、演奏フォームです。

スポーツ選手を見ればわかるように、フォームは全てを決めます。

ピアノを演奏するフォームとしての「座る」姿勢で大切なポイントは3つです。

  1. 足裏:足が床に着いている
  2. 膝:膝は足先と同じ方向、すなわち膝は開いている
  3. 座骨・坐骨の上で上体がバランスをとっている

下半身が安定していれば、上半身は上に伸び、背中も肩も首も腕も手首も指も・・・余分な力が入る余地がありません。

上半身が自由なら、腕も指も自由に動きます。

指が自由に動けば、楽に弾くことができ、練習時間も短くて済みます。

楽に弾くことができて、練習時間が短くて済むなら、痛みや故障の予防、疲れの軽減につながります。

 

練習しているのに、なかなかうまくならない・・・

練習すると肩が凝る・手が痛い・・・

そんな人は、まず演奏フォームとしての《座る》を改善しましょう。

⇒ ピアノ・ベーシック・トレーニング&レッスン

ピアノ・ベーシック・トレーニング&レッスン
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Attention!
この記事は、レッスンで行っている内容をご紹介するもので、独習を可能にするものではありません。
心身メソッドや運動の心得のない方が(自己流で)形だけを真似て行うことは、効果がないばかりでなく、故障のリスクがあります。
ご興味をお持ちの方はレッスンを受講くださいますようご案内申し上げます。
効果を実感していただくことができますようにわかりやすく丁寧に指導いたします。
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