山が雪に覆われる頃・・・
2019年12月7日は二十四節気『大雪(たいせつ)』です。
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大雪(たいせつ)|天地閉塞雪降る
雪いよいよ降り重ねる折からなれば也(暦便覧)
山岳地帯は雪に覆われ、平地でも雪が降る頃です。
動物たちは冬ごもりを始め、いよいよ冬本番です。
年末に向けお正月の準備も始まり何かとあわただしい時期でもあります。
閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)12月7日頃
空が閉ざされ真冬になるという意味です。
太陽の光が鉛色の雲にさえぎられて届かない様子を「閉ざされた」と表すところに趣を感じます。
冬には「閉ざされたor閉じ込められた」・・・というイメージがありますよね。
熊蟄穴(くまあなにこもる)12月12頃
熊が穴に入って冬ごもりする頃。
冬眠中は何も食べずに過ごすので秋にたっぷり食べておくのです。
熊だけではなく、シマリスや蛙、こうもりも冬ごもりを始めます。
そして、なぜか人間の中にも「冬眠モード」な方が少なくないようです。
身体を温める食事と運動を心がけましょう。
それでも冬眠な方は冬はバイオリズムは低く充電モードに出来ているのかもしれません。のんびり過ごしましょう。
人も生き物、それぞれにサイクルがあるのは自然なことです。
鱖魚群(さけのうおむらがる)12月17日頃
鮭の群が川を上る頃。
川で生まれた鮭は、海を回遊して育ち、再び産卵のために故郷の川へ帰ります。
北国では冬の光景として知られるそうですが、想像するだけで寒すぎます。。。
大雪の旬を味わう
季節の食材にはその時期を乗り切る自然の恵みがあります。
旬を味わいましょう。
お事汁
12月8日を「事八日」(ことようか)と言い、無病息災を願っていただく野菜たっぷりのみそ汁が「お事汁」です。
お事汁は別名「六質汁」(むしつじる)とも呼ばれ「芋、大根、にんじん、ごぼう、小豆、こんにゃく」の6種類の具を入れて作ったみそ汁です。
根菜は寒い季節の強い味方
根菜類にはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で風邪予防にぴったりです。
寒い季節に体の芯から温まり、運気もアップしましょう。
大根
大根は、秋から冬の寒さでみずみずしさと甘味を増します。
飲み会が続く季節に頼もしい大根
大根おろしに胃腸の働きを促進する効果があると言われるのは「ジアスターゼ」(でんぷん分解酵素)のおかげです。
でんぷんに大根の汁を混ぜ合わせると分解が始まり糖になるので、消化を助けてくれるのです。
何かと集まる機会が多く食べ過ぎの気になる時期に頼もしい存在です。
美味しい大根は美肌と同じ
大根を選ぶ時には色が白く、硬く張りがあってみずみずしさを見ましょう。
そう、美味しい大根は美肌と同じなのです。
葉が付いている場合は、葉が活き活きとしゃきっとしている物を選び、買ってきたら付け根近くから葉を切り落とし、根の部分と分けて保存します。
大根おろし、サラダ、きんぴら、おでん・・・1本買ってまるごといただきたいです。
みかん
「こたつにみかん」が冬の象徴だったのは昔のことでしょうか。
みかん離れが聞かれる昨今ですが、実はみかんは優れものなのです。
冬の健康にお役立ちのみかん
まず、ビタミンC。
みかん2個で1日に必要量を得ることが出来ます。
次に疲労回復や体内の酸性物質を現象させる効果のあるクエン酸も1個で1日の必要量を含んでいます。
そして特筆すべきはβクリプトキサンチンです。
βクリプトキサンチンにはガン予防効果、骨粗鬆症の予防効果、生活習慣病の予防効果があり、みかんには多く含まれているのです。
小ぶりでヘタが小さいみかんが美味しい
皮の色つやがよくどちらかというと扁平な形で小ぶりなもの。
ヘタも小さい方が美味しい傾向にあるそうです。
まとめ
寒く暗い冬は、じっと耐えることを学ぶ季節。
風邪など気をつけて、頭と心の充電をしたいです。。。