7月7日は笹の節句「七夕」です。
織姫と彦星が1年に1度だけ逢える日だなんて、悲恋以外の何ものでもない七夕を調べてみました。
Contents
七夕とは
七夕とは、織姫と彦星が一年に1度、天の川を渡って逢う日。
2人は1年に1度しか逢えません。
なぜそんなことになったのでしょうか。
織姫と彦星はデートに興じて仕事をしなかった|七夕の由来
昔々、天の川の西にいる織姫は機織り、東にいる彦星は牛使いでした。
織姫の父親である天帝が二人を引き合わせたところめでたく結ばれ、それはそれは仲睦まじい暮らしをしていました。
ところが、仲が良すぎるのも考えもの・・・
ふたりは、それぞれの仕事をほったらかして逢瀬を重ね、ついに天帝の怒りを買います。
天帝は二人を天の川の両岸に分かってしまいました。
織姫と彦星は、それはそれは悲しみに暮れます。
その哀れな姿は天帝の心を動かし、一年に1度七夕の夜には二人が再会することを許されます。
天帝の命を受けたカササギの翼に乗って二人は天の川を渡り、年に一度、七夕の夜に逢うようになったのです。
夏の大三角形と星座
カササギの翼に乗って天の川を渡る・・・
七夕は星空に輝く星座の話です。
登場人物を確認しましょう。
- 織姫:こと座のベガ
- 彦星:わし座のアルタイル
- カササギ:白鳥座のデネブ
星空を見上げ、天体の位置関係を確認したいところですが・・・
特に都会では、晴れていても街の明かりでなかなか夏の大三角形を見ることは叶いません。
わかりやすいYouTube動画を見つけました。
美しい2分ほどの動画をぜひどうぞご覧ください。
七夕飾りの短冊に書く願い事は?
七夕が近くなると、駅やデパート・スーパーでも笹飾りを見かけるようになります。
短冊には、家族円満、合格祈願、健康祈願、世界平和・・・と色んな願いが書かれていますが、本来は、もともと機織りの名手だった織姫に針仕事、手芸上達を願うお祭りでした。ゆえに、
短冊に書く願い事は、手を使う芸事だったのです。
手を使う芸事=ピアノなどの楽器。
そして、ハンドメイド、イラスト・絵画や、現代なら、パソコン&スマホ入力にまつわり、文章上達などを願うのもいいかもしれません。
縁結びの神様は七夕を見逃さない
ちょっと話はそれますが・・・
京都にあるたくさんの神社仏閣も、昨今、差別化に頑張っています。
それぞれにブランディングやマーケティングに苦心していてなかなか面白いです。
・・・で、七夕のブストーリーを見逃さなかったのは、縁結びの神様「地主神社」。
ここの「七夕特集」が素晴らしいです。
七夕ストーリーや世界の七夕など、充実した特集をぜひどうぞ。
七夕の食
行事といえば、欠かせないのが食の楽しみ。
七夕の行事食には、古い歴史があります。
七夕そうめん
笹の節句「七夕」にはそうめんを食べるって知っていましたか?
一説には、千年も前から七夕の行事食。
そうめんを天の川や織姫の織り糸に見立てたというのが最もロマンティックですね。
色つきそうめんは厄除け
色がついているそうめんを見かけることがありますよね。
色付きそうめんには、陰陽五行説の五色(ごしき)に由来する厄除けの意味が込められています。
本来は「青・赤・黄・白・黒」の五色をお供えしていました。
きゅうり(青)、ハムやカニかまぼこ(赤)、錦糸卵(黄色)、白(そうめん)、海苔(黒)の五色なら、彩りも栄養も満足な七夕の夜になりそうです。
まとめ
機織りの名手だった織姫にちなみ、七夕飾りの短冊に書く願いは手仕事の上達なのですね。
七夕飾りや七夕そうめん、そして七夕スイーツなど色とりどりに美しい七夕で涼を楽しみましょう。