2/18~ 雨水 (うすい)|氷雪解け雨水温む

三寒四温で春が近づく・・・
二十四節気「雨水」です。

雨水 (うすい) 氷雪解け雨水温む

2017年2月18日は「雨水」です。

陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也(暦便覧)

空から降ってくるものが雪から雨に変わり、雪融けが始まる頃とされています。
大地が潤いはじめ、農作業の準備を始める頃でもあります。

また、雨水の日にお雛様を飾るとよいとも言われています。

⇒ひな祭り|桃の節句の由来と風習

七十二候(しちじゅうにこう)では、こんな風に表しています。

土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)2月18日~ 雨水・初候

降る雪が雨にかわり、雪融けとともに大地が潤い始める頃。

今のように、地面がアスファルトやコンクリートで覆われていない時代には、降った雨は寒さでなかなか乾かず、ぬかるんでいました。
これを「春泥(しゅんでい)」と言います。

凍てついた大地が潤い土が呼吸を始めると、眠っていた草木も目を覚まし、芽吹きの時を迎えます。

霞始靆(かすみはじめてたなびく)2月23日頃~ 次候

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冬の冷たい空気の中では、はっきりと見えていた遠くの山々が、霧やもやで霞み始める頃です。

春の霧は「霞(かすみ)」
夜の霞は「朧(おぼろ)」と呼ばれます。

ゆえに、

春の霞んだ月は「朧月」(おぼろづき)
朧月の輝く夜は「朧月夜(おぼろづきよ)」

です。

草木萌動(そうもくめばえいずる)2月28日頃~ 末候

草木が芽吹き始める頃。
「萌え」は、本来、草木の芽が出るという意味です。

俗語の「萌え~」は、対象に対して何かしらの強い感情が生まれることを「芽吹き」になぞらえて使われるようになったと言われています。

「萌え~」の感情は、確かに「芽吹き」の様子とリンクしますし、それならば、この「萌え」の感情は一過性で終わらせずに大きく育てたいですね。

つくしは2回生える

そろそろ土筆(つくし)を見かけますが、実はつくしは2回生えてくるって知っていましたか?

1回目は2月の終わり、まさに三寒四温の頃。
2回目は4月の初め頃。

食べて美味しいのは2回目のものです。

目と舌で2回春を楽しめる小さくも可愛いつくしんぼに目を留めてみてください。

「雨水」の旬を味わう

まだまだ寒い日が続くとは言え、ゆっくりと春への歩みを進めています。

春菊

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鍋料理に欠かせず、冬の野菜と思われている春菊。

実は早春の季語です。

春菊を食べるのは東アジアだけ

春菊は、文字通り「春に咲く菊」。

マーガレットに似た黄色や白の花が咲き、その可愛らしい姿はヨーロッパでも親しまれています。

しかし、食べるのは、主に東アジアだけとか・・・

日本では、春菊は野菜のイメージですよね。花が咲いているところを知らない人が多いのではないでしょうか。

洋の東西でこんなに違うのも面白いです。

緑色濃く鮮やかな春菊を選ぶ

春菊を美味しく味わうために選ぶポイントは、何と言っても葉の状態。

緑色が濃く鮮やかなもの、葉先までシャキシャキと瑞々しいものが新鮮です。
葉が黄色っぽいものは鮮度が落ちているので避けましょう。

茎の太さはやや細めがおすすめです。
下のほうにも葉がよくついているか確認しましょう。

カロテン、カルシウムなど栄養的に優れる春菊

緑黄色野菜である春菊はカロテンを多く含みます。

β-タカロテンは発ガン作用を抑える、免疫を活性化させるなどの作用があります。また髪や皮膚・粘膜の健康維持にも効果があるようです。

骨を丈夫にするカルシウム、マグネシウム、リン、鉄分などのミネラルも豊富に含まれています。

カリウムは高血圧に効くほか、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。

自律神経に春菊の香りが効く

春菊は、青菜の中でも香りが特徴です。

独特の香りに含まれる成分は自律神経に作用し、胃腸を活性化し、咳や痰を抑える効果があるとも言われます。

木の芽立ちの不安定な自律神経にも春菊は効くようですよ。

 ポンカン

ポンカンが出荷のピークを迎えています。

ポンカンはインド原産。日本では愛媛、鹿児島、宮崎など温かい地域で栽培されています。

11月頃から収穫し、食べ頃になるまで貯蔵されるため、出荷が始まるのは1月中旬以降。
2月中旬から3月が出荷のピークです。

南国の香りが人気のポンカン

みかんよりも濃い味と南国の陽射しを感じる独特の香りが特徴。ジョウノウ(果肉を包んでいる薄皮)も柔らかいので柑橘系の中でも人気が高いです。

選ぶポイントと保存の注意

ポンカンは、こぶりで締まっていてヘタが小さいものを選びましょう。
大きいものは大味で繊細さに欠ける傾向にあります。

 

保存はポリ袋に入れて冷暗所で。

なぜなら、ポンカンはみかんと違い、皮からどんどん水分が蒸発していきます。
とは言え、新鮮な時が美味しいもの。購入したらすぐにいただきましょう。

ポンカンの効用

柑橘類に多く含まれるビタミンCとクエン酸は、ポンカンも例外ではありません。
疲労回復や、血液をきれいにする働きがあると言われます。

また、ジョウノウ(果肉を包む薄皮)に多く含まれるペクチンは整腸作用があるそうです。

季節の柑橘は女性の味方、今、ポンカンがあなたをサポートしてくれますよ。

 

まとめ

東風にすなわち「風」に始まる春は、
大地も空気も潤う「水」に続きます。

「雨水」の時期は、水なくして生命が存在しえないことをあらためて教えてくれます。

乾燥した冬の空気が潤い、土が緩むことで生命の活動が始まる・・・

自然は偉大です。

あっ、「雨水」にお雛様を出すのも吉と言われます。
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伊奈葉子/Yoko Ina ヴィジョン・コンサルタント

芸術もビジネスも人の心を動かすところから始まる。原点は同じ。ピアノと本とお茶時間、自然と美しいものが好きなロマンチストであると同時に男性顔負けの論理思考・戦略思考で結果にコミット!
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